5.0
甘酸っぱい
「僕等がいた」が大好きでこちらの作品も読んでみました。
両思いになるまでも両思いになってからも切なくて、読者の私にも松浦には別の本当の気持ちがあるのかと思わせて最後まで切なさが止まらなかったです。
ちとせが見た中1の夏の光景がちとせをずっと苦しめてしまうのがすごくわかるような気がしました。それにしても美加にあんなに優しくできるちとせはいい子だなと思います。
小畑先生の物語のセリフがなく、表情や背景、姿だけで感情を表現するところや、絵がなく言葉だけで表現しているところが、すごく気持ちや切なさが伝わってすごく好きです。
物語の長さもちょうど良く、重く苦しい感じもなく何度も読み返してしまうくらい好きな作品です。
- 1