【ネタバレあり】源氏物語 あさきゆめみし 完全版のレビューと感想(3ページ目)
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古典の試験はこれでOK…たぶん
全巻を完全漫画化した最初の作品です。雰囲気もそのままに美しい絵で綴られた物語。時代考証も正確のようですし安心して読めます。皇后より帝に愛された藤壺の更衣。それ故に幼い皇子を遺して亡くなった母。寂しさの反動から多くの女性の愛を求めた人生。マザコンと言う人もいるけれど。 当時の恋愛としては、女性に向き合う時は真剣に思えるのは、私だけでしょうか。光る君の誕生から、その子ども達迄の長い物語。飽きる事なく読めます。
by シンバラ-
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5.0
推しはやっぱり明石の上
紫の上をして「なんと高雅な」「あの奥ゆかしい方」と言わしめた佳人。(残念ながら不勉強で原作の中にも紫の上のこのような感嘆の声があるのかはわからないんだけど)藤壺の宮は別格としても、数多いる源氏の女人の中で、容色・品格・そして心映えの美しさが揃った、紫の上と互角に張り合える唯一無二の存在だと私は思っています。
最初登場した時は、声と面影が六条御息所に少し似ているとあったので、「プライドの高いキッツイ女性なのかなー」と思ってました。が、子どもを産んでからのこの人の、その真の姿…海のような深い愛がとても美しいかたちであらわれます。胸を引き裂かれるような思いで最愛の我が子を紫の上の元へ送り出しながら、決して源氏を恨まず、我が身を卑下することもなく、ただただ娘の無事だけを願い続けるその愛の深さ。田舎の明石から大都会の京の都に出てきた時の、切なく寄る辺ない我が身を嘆きつつ、ちい姫への思い一つのみを胸に耐え忍ぶ姿。やっと対面できても、実の母とは名乗れない理不尽な立場(状況はわかるが結構源氏のやっとる事ヒドイと思う)なのに、何もかもその胸に全部おさめて、黙してちい姫を見守る。全てが明かされた後も、国母となったちい姫のことも若宮のことも全てにおいて紫の上を立て、自分は出しゃばらず裏方役で慎ましく控えている。その美しさに加えて教養の高さ、趣味の良さ、優しい心配り、こと琵琶においては名人級なのに、ひけらかすこともない。まことの貴婦人とはこのような人のことを言うのですね。紫の上と明石の上の初対面は、鳥肌モノでした。最後まで女の業から逃れられなかった紫の上に比べ、恋愛から一歩引いた立場で心安らかに過ごせた明石の上の生きざまがいいなーとつくづく思います。
末摘花や花散里など、心清らかな女人の回は清々しくて好きだったな。
あと、「空蝉」のやるせなさも良かった。人生は選択の連続だけれど、これを選ぶしかない、って時も確かにあるんだよね。源氏は生まれつき身分が高くてお金持ちで顔も良くて誰からも許されてきたから、なんだってやりたい放題で手に入らないモノなんかひとつもなかったおぼっちゃま育ちの傲慢さがある。そこがカッコ良さといえばそうなんだけど、年老いたオジサンの夫と比べたら、そりゃ…でも空蝉は信念と誇りがある。情ではなくて、もっと尊いものがある。しかしそれにつけてもうつせみというタイトルの素晴らしさよ。by 赤い雲-
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すばらしい名作!
源氏物語のすばらしさ、おもしろさを知れる名作です。
とにかく絵がきれいで、心の機微も分かりやすく、惹きつけられます。
どんな世でも、人の恋心や嫉妬や苦しみは変わらないものなんだなー。
ゆっくり何度も楽しみたい作品です。by mimit38-
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5.0
先生
大和先生って本当にすごい!
凄いとしかいいようがない
絵も綺麗、内容もインテリ
最近の漫画は絵が好きじゃないby シンクンヘ-
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雅。
姉の愛読書をこっそり読んだのが小学生。刺激が強い内容でしたが、絵が綺麗。着物にも時代にも興味が沸き、古典の勉強に繋がったように思いました。私的には光源氏の話が好きで、次世代の話に移ってからは関心も半減。本当に光源氏と紫の上が大好きでした紫の上は人格者で…、明石の君がどうしても受け入れられず…。涙なくして読めません。今も尚、この時代の作品は映画も含め大好きなのは、本作との出会いのように思います。
by かねちょ-
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少女漫画を文化に変えた名作
高校生の頃、リアタイでハマり、これのおかげで源氏物語に詳しくなれました。今大河ドラマでこの作品が見直されているのが嬉しい。宇治十帖まで網羅されているのが素晴らしいです。
by yuzu_pon-
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源氏物語系の話を初めて読みました。面白い。プレイボーイと言われていた。光の君もこんな過去があったとは思いもよらなかった。単行本買ってしまおうかな?
by BJJZM-
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懐かしい
以前読んだのですが、今改めて読むと新鮮でした。
いろいろと忘れてもいたし、何よりもお話が進むのが早くてびっくり。
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源氏の君は、幼少期から美しい母の幻影、藤壺を見て育った。母がわりとも姉がわりとも親しくするうち、それが家族愛ではなくて男女の色恋であったと気付くと悶々とする。なんせ、父帝の女人なのだから手も出せない。恋焦がれる気持ちが、色々な女を求めることにつながっていく。決して、プレイボーイなわけではなかったが、結局はそのように恋多き色香の漂う男、今で言う超絶イケメン。現代と違うのは、色気が、香りとして匂い立つ、香り立つ、実際にいい香りがするとまで描写されていること。本当に、1000年経っても素晴らしい物語。それを漫画化して読者を楽しませるのだから、大和和紀先生は本当にすごい。by 名前変えられないのかい-
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小学生の時に夢中で読みました。模写もしたし懐かしいです。
大人になって今の感覚で見ると女にとってなんとも惨たらしい世界だな…と思えなくもないですが、、、by szms-
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ステキです
大和先生の光源氏、むちゃくちゃステキです。
こんな人に愛をささやかれたら、大抵の女性は恋に落ちますね!もちろん私も…by yokkoちゃん-
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