5.0
傑作
エロマンガよりピアノの森を読んで下さい。
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エロマンガよりピアノの森を読んで下さい。
NHKの音楽番組で見てから気になって読み始めましたが、とてもいいです。ピアノを弾いたことのある方、ピアノを聴くのが好きな方、そうでない方も楽しめると思います。
題名を聞いただけの時は、森にあるピアノの話かと思ったけれど、少年の話です。それだけでなく周りの大人たち、大切なものを失い希望を断たれたり、挫折したり、人生や運命に絶望していたような人たちも、立ち直っていくような話です。
序盤の絵柄やストーリーは好みではない人はいらっしゃると思いますが、便所姫との出会いのモーツァルト曲コンクールあたりまで読めば、続けるか離脱するかがハッキリ分かる作品です。こんなにピアニストたちの描写が描けた作風にはなかなか出会えません。最終巻の阿字野とカイが並んだ表紙、カイが外科医と頻繁に会っているワケ、、もう感情のジェットコースターで心がガシッと掴まされます。
アニメで冴ちゃんの存在が尺的にもアニメ化的にもカットされましたが、最後にもうちょっと繋げられたら良かったかなと思うくらい結構重要な人だと思うのでそこはなんか不完全燃焼ですが、全然大丈夫です。とにかく感動します。努力は才能に勝ると言う言葉が虚しく感じるとレビューしていた方、最後まで読みましたか?救いはありますよ。
映画→アニメ→原作(本作品)の順で見るまで、『花田少年史』と同じ作者さんとは知らず、
社会の裏側も描かれたシリアスな雰囲気な中に、ギャグ風味がチラっと顔を出すところが、すごい納得感。
音楽好きじゃなくても感動できる素晴らしい作品。
ビアノをはじめとしたすべての音楽家とその卵、そして、夢破れ挫折してしまった愛好家に幸あれ!
クラシック、大好きだよ。
※ところで、カイがソリスト賞とってM響と演奏するのって、原作ではラフ3だったのね。(先にみたアニメではラフ2だったので個人的にちょっと混乱した)
これはいい!最初は森の中でピアノを弾くメルヘンかと思ったが、シビアな現実を生き抜く天才少年の話だった。明るく描かれているが、カイの置かれた現実は厳しい。森のピアノと阿字野と出会わなかったら、カイの言うように本当に男娼かポン引きになっていたかもしれない。後半のショパンコンクールの描写も圧巻。その通りの音を聞きたくなる。これは魂が疲れてしまった人に送る希望の応援歌だ。窓を開けて外に出てみたくなる。
かかりつけの歯科医院にコミックスが置いてありました。どんな話かなと思いつつ、手に取ろことはなかったのですが、ここにお勧めで紹介されて無料分を読んでみて、「あの時読んでおけばよかった」と、猛烈に悔やんでいる自分がいます。
現実に森の中にピアノがあったら、音も狂うし、調律もしてないしとか野暮なことは考えず、海の成長が楽しみです。
いろんな人の人生にきっとかかわっていくのであろう、そしていずれ本当に壊れて役割を終えていくのだろうピアノのこの先を、読んでみたいです。
想像していた内容ではありませんでした。
とかいいつつ何話も読みましたが、嫌になったのが、カイくんの母親の仕事の関係できた、医者の変態オヤジ。最低です。
そこから嫌悪感で読み進みにくくなりました。阿字野先生の過去も暗いし、転校生の母は子供の教育をなんだと思っているのか吐き気がしました。ピアニストにさせたいだけで、息子の夢と一致していない気がします。そんなことから子供って理不尽な世界で生きてるんだなぁと思いながら、ピアノが森にあるというファンタジックな設定が相反していますが面白いと思います。
ただ、登場人物たちが好きになれませんし感情移入出来ません。成長を見守りたいという方向けだと思います。
49話まで無料で読めるなんて、ありがたや。
私はだいぶ前、カイ役を上戸彩さんがやっていた長編アニメといま現在NHKで放送されている本作が先になってしまいましたが、マンガはやはり良いですね!
修平がカイに阿字野先生のレッスンを受けたらいいとアドバイスしてしまったが為に最大のライバルになってしまうとは!
解釈が違うかと思いますが、カイが「コウノドリ」のサクラに何処か通じるものがあると思いました。生まれ育ちが恵まれなくても、運や努力で自分を高められる。
レイちゃんが一番好きです。まだ途中までしか読んでいませんが、彼女が幸せになって欲しいな。
これは青年誌のマンガですが、ガラスの仮面を例にあげるまでもなく、不変のテーマです。
しかし設定もさることながら、キャラがみんな魅力的でどんどん読み進めてしまいます。
ピアノの森は長期連載していたので、人気あるのは知っていましたが
同じ作者がスピリッツで連載していた「出直しといで!」が苦手だったのでずっと避けていました。
最近はマンガも立ち読み出来ないし、無料配信分が無ければずっと読まずにいたはず。
電子コミックサイトのありがたみを実感した作品でした。
子供の頃いやいやピアノ習わされてたけど、もっとちゃんとやってれば良かったなぁって何度思ったことか。これを読んで本当に自分が恵まれてたって思える。たいして金持ちでもないのに無理して月謝払ってくれて、ピアノも何年ローンで買ってくれたやら、親に今さら感謝する。そしてサボってばかりでごめんなさいという気持ち。まわりの人々の支え、師や親や仲間達のありがたみがすごく伝わってくる作品だと思います。