2.0
若い人にはいいかもしれない作品
この作家さんの作品は
基本的に好きです。
何作か読んでいます。
個人的な意見ですが
今回は納得いく展開ではなかった!w
光源氏と紫の上が
1000年後に現実世界で
転生したというのに
二人の愛の結末を
さらに1000年後に持ち越すのー?
という感じがしてしまったのです。
一夫多妻が当たり前
地位が高く経済力もある源氏の君は
好きなだけ女と関わっても許された。
栄華を極めるまでの間に
過去に遡って関わった女含めて
多くの女を六条院に引き取ったり。
でも、所詮源氏の君。
この人は自己中なのでw
女君の為という名目の裏に
自分の心を満たすという真の目的が
あったからと思われてならない。
「俺は流石源氏の君」という
プライドを満たし
闇雲に女と交わってきた
自分を正当化できる。
実際それがなければ
のたれ死ぬしかなかった女もいたはずで
まあ善行ではあるとは思うけど。
それでも、人生の後半で
生涯最愛の紫の上に先立たれる時は
自分の人生に思うところはあったはず。
一方、一夫多妻が当たり前の世の中で
女は男によってその人生が左右されると
言っても過言ではなく
紫の上は女性として源氏を愛している反面
不完全燃焼感は否めなかったはず。
…そこから
一夫一妻制が当たり前になった
日本の未来が舞台
しかも現実世界へ転生した!
読者としては
この時代での新しい展開が
読みたかった…
学園ものだと
人生の重みがでないなぁ、と思ったのと
もうさらに1000年後に持ち越したのが
なんかスッキリしなかった。
ぐちゃぐちゃでよくわからないから
いっそ先延ばしにしちゃおーぜ!
というふうに読めてしまった。
この愛をもう1000年先につなげるという
壮大な愛の物語…
とは思えなかった。
よって、星は少なめです。w
でもこれは私なりの解釈なので…
源氏物語に詳しくない人は
楽しめるかも。
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