【ネタバレあり】破鏡のレビューと感想

表紙の女性が神秘的な美しさ

雨の雫が似合いそうな寂しげな雰囲気。憂いのある表情は名香先生ならではの画風です。昔からの画風が変わらないのは嬉しい。

どの話も面白かったです

怖さと俗っぽさ、いろんなエッセンスが入って、どの話も面白かったです。サイコパスや霊能力、飛躍した話がコンパクトにまとまっていて、一気読みしてしまいます。

怖かった

マダムジョーカーからこちらにきましたが、タイトル通り怖かった。人の想いが破滅に導くストーリー。想いはいい方にも悪い方にも行きうる。ドラマとかになったら話としては面白そう。

美しい

名香先生の絵、最高です。ちょっとやらしいけど、登場人物がみんなきれいだから、嫌な感じがありません。目が離せない。

表題作。
悪女？な欲望に忠実過ぎの母親に振り回される少年と、世俗から若干ずれてる父親、巻き込まれる家政婦。
家政婦が見た！的な流れではないけどなんとなく連想した。

名香智子先生の本は昔読んだ記憶があります

ただ、どうしても題名を思い出せない。
本編は3部作からなる短編サスペンスです。
起承転結があって、闇雲に人が死ぬのではなく、そこには悲しい真実があるということ。
でも、2作目は少し苦手かも。
3作目は現実離れしたストーリーの作品ですが、一番好きです。

非日常的な短編が3話で完結

特異な体験を引き金に持ち上がるクライムサスペンス。美貌が各エピソードに華と異様さを添えている。どの話も引き込まれるけど、ロマンティックな3話めが好き。

面白い

マダム・ジョーカーが面白かったので、こちらも購入してみました。
マダム・ジョーカーは長編ですが、読み切りなのでこちらも違和感なく読めました。
破鏡はマダム・ジョーカーの初期のようにミステリー色が濃く、個人的には大変面白かったです。
龍の一族もファンタジーすぎず、楽しめました。
この作者さんの絵も大好きで、作品と絵もあっています。