5.0
このようなお湯管理をされている宿へ行ってみたくなる作品です。1人ひとりの背景や想いも丁寧に描かれていて…
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このようなお湯管理をされている宿へ行ってみたくなる作品です。1人ひとりの背景や想いも丁寧に描かれていて…
振り回されただけなのに、人生が狂い、辛い環境や偏見に置かれ、それでも心優しくひたむきに生きてる彼らに、いろんな思いが湧き上がって、ずっと寄り添いたくなります。
うみまちが良かったからこちらも読ませてもらいました。こちらもすごく興味深く毎回読める。なんだかこういう日常をのぞいているような感じがおだやかに読めていい。
吉田秋生作家推し
私的にハズレ無し!
子供も大人も年寄りも、男も女も。色々と抱えて生きてる普通のひとたちを、山形の田舎の温泉街を舞台に、優しく切なく暖かく描いてる。
文学だよね。鎌倉と別れて、もう一人のすずが、どんな風に成長していくのか。いきていかねばならないと、幼い弟を抱えて、考える彼にとても共感する。
海街…のスピンオフ的な話。身勝手な親や大人に傷つけられながら生きている登場人物が多すぎる…
いま一番新刊が楽しみな単行本です。胸に刺さるリアルな感情や痛みの描写は流石の吉田さん。山里の暮らしと静かに紡がれる言葉たちが優しくしみます。
海街diaryの四女「すず」の血がつながってない弟達の話。どうなったのか気になってたが、あの母親では、弟達もやはり大変だった。長男の方は、回りに恵まれ、宿の湯守見習いとして、頑張って生きている。人の優しさが、あたたかい。
流石の吉田秋生の物語。前作と少しだけつながっていて、話に入りやすい。根っから悪い人なんていないけど、知らぬうちに人を傷つけたり、不快にさせたりするけれど、互いに受容してる。
観光客や都会人がイメージする田舎は美化されている。
実際は、狭い地域に何世代も見知ったの人間関係の中で生きているので、結構生々しかったりする。
この物語は、田舎のいいところだけでなく、そこで生きている人たちのリアルな人間関係や心情が描かれていて、チクリとするところもありつつ、切なくても愛おしい生活が描かれていると思う。