最後のおんぶの後の強がりはわかる気がする。
主人公に彼女に近づくなと言ったり翔くんが主人公に思わせぶりな態度を取ったりもするのにあれだけ二人は親密そうに一緒にいる。これって付き合ってる本命の彼女がいるのにも関わらず、時々自分にちょっかいを出してるんだよね?と解釈されてもおかしくない。なにか事情がありそうだけど、二人が一緒にいる理由も主人公には少しも話してくれない。自分のことを大事に思ってくれているようには思えない。だからこういう言葉を発するよね、自分にも言い聞かせるつもりで。
捨てゼリフ吐いて去ったあとでも主人公を追いかけることもしない。やっぱりあの彼女のほうが大事。自分はちょっかい出されただけかと悟るのはこういう時。
読者さんのなかには、正々堂々ぶつかってみたら?と思う人もいるかもしれないけど、結婚して浮気の香りがプンプンして不安に思ってる時に、それも結婚記念日に自分との食事の約束の前に二人で相合い傘の現場を目撃。ショックのなか今度はトラックに轢かれ…なぜか過去に戻っていて、今度は同じ思いをしないよう人生をやり直そうとしたら、1度目にはなかった、夫と浮気相手の女性との接触がすでに高校生の時からあって、事あるごとに二人が一緒にいる光景を毎日見せられていたら気がおかしくなるはず。主人公はこれぐらいの毒ある捨てゼリフを吐いたっていいんじゃないかな。
翔くん側は主人公のことが好きならショックかもしれないけど(1度目は文化祭のあとに付き合ってるんだから本来はまだ親しくない時期)、主人公がずっと抱えてる気持ちを知るにはちょうどいい機会だったのでは?主人公じゃなくても他クラスの女子が翔くん翔くんとしょっちゅう来てたらみんな二人が付き合ってると思ってるよ。今、主人公と翔くんは最悪な関係でしょう。そのことに翔くんも主人公に好意があるなら早く気づいてほしい。主人公も自分に好意がある人と付き合ったほうがラク。このままだといつか寄り添ってくれている同級生に流される気がする。主人公は胸に秘めたものをあきらめれば自分のことを好きな別の人とそこそこの恋愛ができるだろうけど、訳アリのにおいのする翔くんの方はそんな結末を迎えることになって大丈夫かな。
もう、なんとかならないものか。絡まった2人の(3人か?)この先が気になって気になって仕方ありません。
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