4.0
不器用な恋の駆け引き集
ねね先生の短編集(2作に見えるけれど、実は3作)、どの作品も、ほとんどヒーローとヒロインのモノローグ及び会話で成り立っています。これも、ねね先生流。
「ストーカーに…」表題作ですが、ストーカーというほど、後輩の木下裕史クン、ストーカーではありません。強いて言うなら、押しの一手男か…。十和子の紐パンをチラ見したことがきっかけで「恋の入り口がバカンと開く音がした」木下くんと、「2年と半分閉じていた恋の入口は 思った以上に重くて 開くと変な音がした」十和子の、不器用な駆け引きが見どころです。
「1mの…」side:A 梶くんの場合 side:B 山下くんの場合 一見、ヒーロー目線のお話かと思いきや、どちらも女の子目線でした。友達以上恋人未満の、微妙な熱距離を縮めるのは、ヒーロー?ヒロイン?果たしてどちらなのでしょう…。
アプローチの仕方はそれぞれですが、どのヒーローも、ヒロイン大好きで動いているということ…これは、全くブレません。もちろん、ねね先生らしいHシーンも、短編でありながら、十二分に堪能できますよ。
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