5.0
2つの幸せと1つの幸せの予感
この作家さんの「4月の東京は…」からの一連の作品を、1年以上前からキープに入れておりました。が、迷いながら何となく後回しにしていたのを、今、めちゃめちゃ後悔しています。
「4月…」を読み、あまりの素晴らしさに理性が働かず、そのまま本作品に突入。そしてさらなる感動のあまり、レビューを書いております。皆様のレビューがたくさんあり、今更過ぎるのですがどうしても……。
蓮の兄への同級生神宮寺の衝撃的な執着愛、「4月…」に登場した人を喰ったような八神✕社会的地位と本当の自分の間で揺れる松原の自己変革愛、そして「4月…」の蓮✕和真の人生をかけた永遠の愛、なんと一粒で3度美味しい傑作。
特に八神✕松原、蓮✕和真の2つのお話は、最後まで闘って自分たちの力で勝ち取った幸せが溢れていて、満たされまくる読後感!よくやった!と思わず拍手喝采!!(笑)
残る一つは……これからどうお互いの想いを伝え合うのか。どう考えても一筋縄ではいかない運命の2人が紡いでいくストーリーに乞うご期待!!なのです。(実はすでに続編も読んでしまった私…)
この作家さんの作品には、なぜ孤独を抱えなければならなかったのか、なぜお互いでなければならなかったのかという必然が自然体で存在していて、それがすごい。特にBLというジャンルには不自然はつきもので、それがまた面白くもあるのですが、この方の作品を読んでリアルな世界観を感じてしまうとやはり、その深みにハマってしまうのです……
更に特筆すべきはギャグモードの時の絵がめちゃめちゃカワイイ♡松原の三つ子ちゃんに代表される可愛すぎるひとコマに是非ご注目を。
とにかく私には全てが最高でした。まだ読んでいない方は是非!
- 0