5.0
表題作の感想
表題作のみの感想です。
この作者さんの問題提起するような作品とかつい読んでしまいますし、虐待を題材にした作品を読むと、改めて「我が子を大切に育てていこう」という意識が高まります。
表題作についての口コミの評価が高くありませんが、私はとても考えさせられました。子どもに対して厳しすぎる母親と甘過ぎる母親が出てきます。「虐待は絶対だめ」は大前提ですが、「私は子どもの気持ちを大切にしてあげる」「厳しい躾はありえない」と言いながら「子どもの尊重」と「躾放棄」を勘違いしている人って結構多くないですか?
物語に出てくるセリフで甘すぎる母親が「自由っていいなって思ってくれたら」と言うところがあります。それに対して父親はハハハと笑いながら「無理だろ、不自由を知らないのに」と答えます。・・・なんかハッとしました。
甘すぎる母親も厳しすぎる母親も自分なりの信念を持って子どもを育てていますが、年頃になった我が子に悩まされます。そして悩みながらも必死で子どものことを考えているから、子育ての講演会でバッタリ再会します。
「胸くそ悪い」とか「オチは何がいいたいの?」という口コミもありますが、実際の子育てってオチなんてつかないし、自分と異なる育て方の人を批判したりするし・・・。なんだか纏まりのない口コミになりましたが、色々な意味で考えさせられました。
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