2.0
愛からは遠く逸れて
タイトル過敏症の私としては、まずもってタイトルが嫌だ。
「この愛は間違いですか」って、だから誰に聞いてるんだお前は。
愛に正しい・間違いがあるかはいったん置くにしても、その是非を他人に委ねている時点で、少なくともそれは愛ではないだろ。
話としては、夫の不倫相手がぶっ飛びすぎていて、私は即座に冷めた。
行動原理が完全に男性向け成人漫画のそれであって、リアリティーも何もあったものではない。
旦那を非難する声が多いみたいだが、私はどっちもどっちかと思う。
夫との関係がちょっと上手くいかなくて、ソッコーで元彼に相談する妻も、何だかなあ、と。
それで「元彼にときめいちゃってる私、いけないわ」って、どうなってんだお前の思考回路は。
夫がもっと妻の努力に気づくべきだ、と。
まあ、そうなんでしょうね。
ただ、これは難しいところなのだけれど、夫婦の問題に限らず、「私は頑張ってるのに」というのは、もうそれ自体が不幸に向かう思考だと思う。
努力が報われなかったときにどう受け止めて生きるか、ということは、努力が出来ることと同じくらい大事だと思うのだが。
上手くいかないときに「私は頑張ってるのに」と考えることは、結局のところ、「私以外の誰かが悪い」に行き着くわけだ。
夫婦でそれをやっちゃいけない。
何が愛かは難しいが、自分の正しさを主張して相手を(たとえ心の中でも)責めるのは、愛というものからはかなり遠いところにあるんじゃないかと私は思うけどね。
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