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男版吉原で、裏吉原と言われ、殿御と呼ばれる男娼が、夜な夜な女性の相手をする。という発想に興味を持ち、読み始めた。
年に1回殿御道中ということがあり、男娼No.1しかさせてもらえない、人々の間を人力車に乗って練り歩くというもの、桜子も友人に連れられ来たが、その男娼に御手掛にされてしまう。
その男娼の名は遊星。一晩一千万でも取れるという男娼である。
桜子は部屋に通されたものの、遊星に近づかれ、すぐに出てしまう。スマホを忘れたことに気付き
又行く羽目になる桜子。
遊星は一線は越えないものの、優しく抱かれ、今まで経験したことがない気持ち良さに驚く桜子。なぜ自分の名前をしっているのか不思議だったが、昔の記憶がないと言っていた遊星。
桜子は夢を見て昔一緒に遊んだことがある雄馬にそっくりだったのを思い出すが、家族全員火事でなくなった筈なのだが…
遊星と雄馬は同一人物なのか?
この裏吉原という場所から、足抜けした者を平気で○してしまう暗黒社会。
男娼は一生裏吉原で過ごすしかない、暗黒社会を牛耳っているのが父親だと知った時の桜子を思うと切なくなる。
遊星が男娼から抜け出せて桜子と上手くいって欲しいと願うばかり。
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