4.0
なんというか
無料分を読んで面白いなと思い、数話購入しました。
なんというか、(読んだ分だけの)作品通して、全体的に夕暮れ時の切ない感じがあります。日中の穏やかな暖かさから少し風がひんやりしたものに変わった頃に感じる切なさと言うか…。
彼女にタバコはベランダで吸うように言われて、窓を少し開けた状態で吸いながら、部屋の中で髪をとかす自分の彼女を「我が彼女ながらやはり可愛い」と幸せを噛み締める彼と、「毎回タバコの時は窓を閉めろと言ってるのに全く理解しないヤツだな」と不満げにその彼を部屋の中から見る彼女。お互いを見つめる気持ちのあまりの温度差が、リアルであるし、「あんたら、たまには核心に触れる会話した方が良いよ」と思ってしまった。
阿吽の呼吸ってのは、本当のところは何十年寄り添っても無いらしいです(笑)。
やはり大事な場面での気持ちは言葉で伝えるべき。
90歳の祖母が祖父のことを見ながらこっそり私に教えてくれました。
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