5.0
荒唐無稽だけど面白い
人間界と神様の中間に存在する、天界の話。神様ほど悟っておらず、人間ほど欲にまみれていない天界の住人の中でも異色の存在である、暴れん坊の花の闘将、蕾が主役。穢れなき美しい世界を描きつつ、その中で蕾の人間くささを際立たせている。そういう手法で描かれている話は多いが、この作品が出色なのは、暴れ者として描かれている蕾が、美しい世界観の中で容姿、心ともにずば抜けて美しいところ。現実には無い美しい世界に、ハラハラドキドキに加え実は感動するいい話、というオチもある、最初から最後まで満足できる内容である。
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