4.0
有名浮世絵師の娘?
なんというか二代目蔦重を主役として読んだ方が面白いです。絵師を使って江戸で再び返り咲こうとしている様が気持ちが良いです。
彼の手のひらの上で転がされている写楽の娘たまきと、そんな彼女に好意を抱く由太郎くんがなんとも不憫で応援したくなります。
写楽に娘…?写楽といえば役者絵だけど枕絵…?とは思いましたが、遊郭もあり妾がいるのが当たり前のような時代。何より今でも謎多き写楽。隠し子がいてもおかしくないよなと読み進めていました。写楽の娘にしたことと枕絵をメインにしたことにより善次郎やお栄さんとの出会いや絡みも自然に出てきたのは良かったです。(二人のキャラ付けがちょっと解釈違いだなぁと思いましたがこれはこれで…)
ただ豊国の娘というおぎんが出てきた辺りは「○○の娘!」の大安売りみたいでちょっと笑ってしまいました笑
北斎の娘である葛飾応為ことお栄さんと豊国の娘である歌川国花女ことおきんは実在の人物ですが。
たまきとおぎんは絵師としてより女の醜い争いな感じが出ててなかなか気持ち悪かったですね。でも蔦重目線で読むと彼女らが滑稽で、爽快です笑
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