みんなのレビューと感想「砂の城」(ネタバレ非表示)

砂の城
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  1. 評価:5.000 5.0

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    小学生ではじめて読み、子ども心にもその救いのなさが、ある意味衝撃として心に残った作品です
    おとなになり30を過ぎて、ふと思いだし、読み返したくなり手に取りました

    確かに救いのあるなしで言えば、ないのかもしれない
    だけどやはり、改めて読んでも、この作品にはわたしの心を掴んで離さないなにかがありました

    強烈な切なさ、悲しさ、主人公をいとおしく思う気持ち、そしてどこかに救いを求める気持ち、、読み終わったあとのわたしの心は、それらの思いがうずまいていながらも、ただ呆然としたような状態でもありました

    そして思ったのです、これはただ、こういう作品なのだ、と
    わたしたちはつい無意識のうちに、なにが言いたかったんだろう、この女性の生きた意味はなんだったんだろう、などと、作品に対してその意味や結論や、説明を求めています

    うまくまとめるわけでもなく、ただひとりの女性の人生であった、それがただ、人より悲しいものであった、ただ、そういうことなのかもしれません
    ふしぎな魅力のある作品です

    by 匿名希望
    • 19
  2. 評価:5.000 5.0

    懐かしい!

    一条先生の作品は色々読ませて貰いましたが、個人的にはこれが一番好きです!

    内容的には昔の昼ドラですが、舞台がフランスってところと一条先生の当時の絵柄のお陰で、一気に高級感が増します。

    ただ死んだ恋人の息子フランシスに一途に想われながら、ウジウジグダグダしてる主人公ナタリーにはホントに苛つきます。
    でもそれがまた面白い!

    当時小中学生が読んでいた『りぼん』に連載されていたのが信じられないくらい重くドラマチックな話ですが、そういうのが好きならオススメです!

    • 10
  3. 評価:5.000 5.0

    一条ゆかり先生の名作です

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    「人生は砂の城のようね」
    亡くなった恋人の面影を追い続け、それでも愛を求め、さまよう繊細な主人公ナタリーの愛の物語。タイトルにすべてが凝縮されています。
    登場人物一人一人の、それぞれの“求めても得ることのできない愛”が描かれています。
    フランス映画、外国の映画を観ているように、建物・景色・人物・ティーセットなど
    美しい世界です。
    感動必須です!

    • 7
  4. 評価:5.000 5.0

    懐かしい

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    一条先生の砂の城、
    30年以上前だと思うけど
    とにかく夢中で読みました。
    当時、一条先生は、自立した活発な女性を描くのが好きだったけど、
    なぜ、ナタリーのような繊細な女性を描いたかと言うと、
    苦手な女性像だから敢えてチャレンジしたとおっしゃっていたのを思い出しました。
    最愛の人、フランシスのひとり息子を一人で育てるナタリー、
    愛情深くて素敵です。
    今でも高評価されているのですね。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    ああ、懐かしい

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    子供の頃は大人のドラマのような漫画だったのでその良さがわからなかったけれど、運命に翻弄される主人公ナタリーと二人のフランシスの物語は今現在でも色あせない名作だと思います
    やっと幸せを掴んだナタリーとフランシスのラストエピソードは涙なしには読めません
    読んだことのない方は古い漫画と思わずに是非読んでみてください

    by 匿名希望
    • 7
  6. 評価:5.000 5.0

    傑作ですね。

    絵、ストーリー、構成、何から何まで素晴らしいですし、漫画の領域を超えてしまう作品です。この作品を、一條先生がまだ推定28歳の頃に連載を初めたのだと思うともう鬼才としか言いようがありません。

    愛とはなにかを深くまで考えさせられる一作です。軽くはなく深く重い愛ですね。深いからこそ闇深く苦しい。

    これ程の作品は中々読む事ができませんので、是非お薦めの一作です。

    ただ、この作品を読むと他の恋愛漫画が物足りなくて読む事ができなくなるかもしれません。

    by
    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    まさに名作

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    小学生の頃に連載されていて当時の私にはちょっとまだ難しかった作品でした。
    今50代です。すっかり昔の作品になってしまいましたが、今じっくり楽しめるようになりました。
    素晴らしい作品は何十年経っても素晴らしい…まさに名作です。
    心理や表情など描写が繊細に描かれていて心に響きます。
    ナタリーとフランシスの人生。何が幸せかどこを我慢し耐えるかを教えてもらいました。
    読んで良かったと思える作品です。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    繊細な心象世界

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    一条ゆかりさんの作品は『有閑倶楽部』しか知らなくて・・・。
    その頃の人気はすごかった記憶があります。
    ただそれだけに、コメディ作家さんかと思っていました。
    (一条先生、ごめんなさい。)
    こんなシリアスなお話をたくさん書いていらっしゃったなんて。
    ヒロインのナタリーの心理描写が丁寧で、ついつい
    続きが気になってしまい、課金して読んでいます。
    今読んでも古さを感じなくて、一流の文学作品を
    読んでいる感じです。
    「もう少し自分の本心を正直に相手にぶつければいいいのに。
    これでは相手は戸惑うばかりで、逆に傷つくことになるよ。
    口に出して言わなきゃ通じないことだってあるよ~。」
    ・・・と、歯がゆくなることもありますが、それもナタリー流の
    優しさと、それに作品の描かれた時代の影響もあるのかもね。
    でも、ナタリーにはもっと幸せになってほしい。
    もちろん今の選択も、ナタリーにとっては幸せなのかもしれない
    けれど、やはりこの展開は切ない。
    ラストまで見届けます。

    by kilala
    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    ナタリー‥

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    ナタリーの悲しすぎる恋物語、

    恋人フランシスが記憶を失い他の女性と結婚していた事実だけでもどんなにか悲しかったことでしょう。
    恋人は後追い自殺した奥様と死に死んでしまい、残された恋人と瓜二つの少年の後見人となって恋人の死後を暮らしていくナタリー。
    恋人の息子は恋人そっくりに育ち、はかなげで美しく聡明な親子ほどの年の差がある後見人ナタリーを愛するようになる。ナタリーも恋人の息子なのだと思いつつ、息子を愛するようになる。
    やがて2人は結ばれるが、困難な恋の重圧に耐えられず、ナタリーは心を病んでしまう。あげくのナタリーの死。そんなにも深刻にならなければならなかったのかしら。と今読んでも違和感を感じてしまうけれど、ナタリーがとにかく不憫でなかなしいお話しです。
    昔は心の病が大流行で、登場人物を不幸にするお話が多かったのですが砂の城も徹底してヒロインを追い詰めるストーリーで、苦しくなります。友人のエレーヌもかなしい恋をしますがミシェルによって救われて良かったと思いました。珠玉の不動の名作です!

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    何度読んでも色褪せない中身の濃さ

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    子供の頃に読んで、それぞれのキャラクターを愛しましたね〜。幼なじみの、しかも一緒に育った愛って、少し親からしたら無防備でしたけど(彼の素性は、名士の親が捨てられたときに手を尽くして調べればわかったかもしれませんから)、家族同士血の通ったものでしか解らない絆があるように、お互いのために存在してきた絶対的な恋愛で、とても特別な善いものだったと思います。ナタリーが相手を亡くした後、パリのセレブばかりの男女共学にいたとか社交界デビューしているとか、別の王子様を見つけられたような気もして残念ですが、
    …昔の田舎のことですものね。。

    私はヨーロッパしかもフランス語圏に、貴族の元でホームステイしてきたりしたので、
    どんなにお人形のように美しい人達が存在するかも、血筋で気性なり知能なり何かが格段に違うことも身に染みてわかります。想像できないほどの魅力の人ってやはり居るんです。私的にはフランス革命時が舞台の波瀾万丈物、上原きみ子『マリーベル』と同じく、何度読んでも脳内フランス語で感情移入してしまいます。コレを書いた一条ゆかり先生は凄いとしか良いようがない‼︎

    フランス語ではうまく訳されたのでしょうか、向こうでも作品として違和感なく愛されていると思いますよ。

    by Sabine
    • 0
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