完結。気掛りは茉莉沙の夫の件
私はトーコ&ミツヤス先生よりも茉莉沙の夫婦関係が気になって完結まで読み続けました。
トーコたちの結末は予想出来たし、圭吾や最賀くんまで救われる結末だった中、茉莉沙の夫だけが‥。
理想的な夫婦であったはずの二人がなぜこんなことになってしまったのか、辛くて心乱されました。
茉莉沙の言葉にもあったように元々“真面目で誠実な人”。その夫が妻に手をあげてしまったり、浮気してしまったり‥
女性誌なのでこういうことを書くと批判されるかもしれませんが、真面目な性格だからこそ妻が若い男と手を繋いで笑っている姿を見てしまったショックが大きすぎて耐えられなかったんだと思います。
トーコたちとの対比という点では納得できるし、現実はこんなものかもしれません。
でもこの終わり方では夫は愚かで弱い人間、女性目線の悪者でしかなく残念です。
この二人に圧倒的に足りなかったのは話し合うことだと思います。
『言わなくてもわかる』なんて夢物語。夫婦の形は二人で作るもので形は常に変わっていくのです。どちらか一方だけでも駄目で、夫婦の事は二人の問題なのです。せめて夫もそれに気付く描写が欲しかった。
この夫婦は遅かれ早かれこういう結果になったかもしれませんが、彼だけが落ちたまま闇の中に居続けるのかと気掛りで仕方ありません。
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