5.0
毒親育ちに刺さる作品
これだけの内容をよく上手にまとめることができたと思います。最後のお父様の言葉は、子供の作品を認めない、呪いのような言葉をかけてしまうあたり、根っこは何も変わっていない、毒親そのものですね。まるで自分の父親を見ているようで胸が締め付けられました。子供達にどれだけの傷を与えるか彼らは考えが及ばないんですよね。自分が人生を懸けて作り上げた作品に対して時間の無駄だなんて、もうひどい、信じられない。でも彼らは自分が一番正しいと本当に信じている。私も似たような言葉を受けてから、一切の連絡を断ち、もう丸五年会っておりません。しかし作者さんは、その呪いのような言葉に対し真っ向から抗いました。そして王道を示してくれたと功績を讃えたというのは、もう素晴らしいコミュニケーションだなと、そして心の強い方だと思いました。自分はそうはなれませんでした。ご家族と絶縁せずに大切にされている筆者さんは、本当にすごいと思います。ご主人と共に立ち向かいカミングアウトするというのは相当な覚悟がいったと思いますが、自分はそこまでの経験ではありません、でもとても励みになりました。多かれ少なかれ毒親育ちの方々は共感できるのではないかと思います。
これまでたくさん辛い経験を夫婦でされてきたかと思うので、これから先はずっと幸せでいてくれたらと思います。
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