[小説]風車の恋歌
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あらすじ
商人の娘・芹は、若君の乳母を務める母に呼ばれ、城へおもむくことに。だがそこで芹に与えられた役目は、若君・知澄の側女となることだった。母からの突然の命令に愕然とする芹。知澄はそんな芹を、ある誤解からひどく詰り、乱暴に抱いてしまう。互いの事情を知らぬまますれ違う二人。それでも、知澄を慕う芹は、彼の歪んだ欲望を受けとめ続けていた。一方知澄も、芹に対する激情は恋だと認め始めるが、その矢先、二人は引き離されて……。
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みんなのレビュー
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ちょっと胸糞悪い
時代背景?もあるのだろうけど男の子が生まれなかっただけで芹の母親があそこまで芹を蔑む意味がよくわからないし、家、城、思い人にまで冷遇されすぎて、ちょっと救いどころのない状態が話全体の3分の2を占めていたので胸糞悪かった。若君の気持ちも最後らへんに説明みたいに出てきたけど、ただ自分勝手なだけやん、と感じてしまって芹がなぜこの人に惹かれたのか不明。なので性的描写も、幸せに思いあって結ばれました…のシーンがなくてただただ、可愛そうっていうだけ。もっと早めに幸せな落としどころをつけて欲しかった。もう読み返さないと思います。
by 匿名希望- 4
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5.0
お気に入りがひとつ増えました
季節の移ろいとともに、花草、風等の描写や感情の変化がよく表現されており、そういった面でも大変楽しめる物語です。
キーワードは母。
裕福な商家に生まれながら、親の愛に恵まれず。欲したものは、母。
期せずして側女となるも、疎まれ、虐げられ、こき使われ。苛酷な立場に身を置いてなお、健気にひらすら身を呈して働く。
若君に仕えながら、実は、母に尽くしている。母への想いが切ない。
若君さまの外道っぷりが半端なく、ドエス満開。2つの哀しみがたまりません。
若君のクライマックスの漢っぷりもいいです。読んでニヤケます。
薄幸からの大円団です。
最後にお城を去ってから戻ってきた期間が、どう考えても半年では足りないはずで、そこだけ少し残念ですが、大勢には影響ありません。大満足です。by ミルクウエイ- 1
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5.0
幸薄
商家生まれの幸薄ヒロインと、若君であるヒーローの、身分差のあるお話です。
丁寧でわかりやすく、読みごたえのあるストーリーでした。
とにかくヒロインの境遇が過酷です。
生まれながら愛情や温もりを与えられず、抗う術もないまま、道具のように扱われても気持ちを押し殺して生きるヒロインです。
それでも人の為に頑張ろうとする健気さが痛々しいです。
若君であるヒーローは、大人びて見えてもヒロインと大差ない年齢で、最初はヒロインに対して酷い対応でした。
段々とヒロインの内面を見て、その対応が変化していき、苦悩しながらも自分の気持ちを自覚していく様子がよかったです。
最後の方までヒロインへの救いが少なく、自分を取り巻く辛い状況をなんとか受け入れようとする姿が痛ましかったです。
それでも、譲れない部分で自分の気持ちを殺さずに言葉にしたヒロインの成長や強さが、最終的に報われて本当によかったと思います。by うにーる- 1
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4.0
cielさんの表紙に惹かれて購入しました。健気すぎて芹にあまり感情移入できないんですけど、若殿様の気持ちが折々に漏れてくるところに胸きゅんして、その部分を探して読み返しちゃいました。ただのエロだけじゃない!
by イケ史- 2
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5.0
つらい
ヒロインがとにかく健気。
周りに自分を大切に思いやってくれる人が誰も居ないなか、ヒロインは常に周りの人の為に生きています。
どうか幸せにしてあげて!と祈るように読み進めました。
最後はハッピーエンドでよかったby あおいきれ- 0
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2.0