4.0
エグられる
透明なゆりかごも、不浄を洗う人もそうなんですが、淡々としてて、少し無機質な絵がかえって心に刺さる。
先輩の仕事と割り方ってる描写とか、主人公も患者さんに割とちゃんと距離を置いてるとことか、リアルで好感が持てます。
熱血看護師モノの漫画が大嫌いなので、なかなか珍しいくて好きです。
看護師さんは自分には絶対できない仕事だから、こんな事もするんだとかこんな嫌なこととかもあるんだとか勉強にもなる。
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透明なゆりかごも、不浄を洗う人もそうなんですが、淡々としてて、少し無機質な絵がかえって心に刺さる。
先輩の仕事と割り方ってる描写とか、主人公も患者さんに割とちゃんと距離を置いてるとことか、リアルで好感が持てます。
熱血看護師モノの漫画が大嫌いなので、なかなか珍しいくて好きです。
看護師さんは自分には絶対できない仕事だから、こんな事もするんだとかこんな嫌なこととかもあるんだとか勉強にもなる。
この作者の産婦人科の話も全部読みましたが、絵が簡単な感じで描かれているのに話の内容はとてもリアルでずっしりと重たい命の話です。
いろんな人の人生を垣間見ることが出来て、自分の人生を振り返るきっかけになるし、家族を大事にしたいなという気持ちにもなりました。
子育てや、自分の親が年老いてきたり、介護の問題もこれから出てくると思うけれど、最後にみんなが幸せだったね。と良かった良かったと言えるような最期が迎えられたらいいなと思います。
私は高校生の頃、同居していた祖父祖母が同時に認知症がなり自宅介護、それから5年経った後、母方の祖母を代わりに介護しました。認知症は人によってずいぶん症状が違います。穏やかだった人が気性が荒くなってしまうことや、その人が抱えていた心配事が認知症によって表に出てきてしまうのかなぁと思ったあの頃を思い出しました。自分は認知症になった時どうするか予め決められるような人生を送れたらと思う。
沖田さんの漫画は「透明なゆりかご」が有名かと思いますが、こちらの作品はそれとは全く真逆のお話。【ゴミ捨て場】という言葉が刺さります。死期が近いと言われている患者さん達も、それぞれ皆個性があって、ただ死期に向かって暗い気持ちを抱え込んでいるだけじゃないのがまたリアルですね。とても考えさせられる話です。今後の展開に期待しています。
劇的な手術現場が舞台になりがちな医療マンガですが、実はこういう場面もあるんだよなーと思いながら読みました。面倒くさい、もとい、個性豊かな患者さんたちに、ぶっきらぼうにも愛情深く接する看護師さんたちの姿は、私は好感がもてました。
高齢者専門病棟に勤務している看護師さんの視点から、描かれています。エピソードごとに、患者様の名前が、つけられています。源氏物語の源氏名は、紫式部が付けたものではないらしいですが、源氏物語の女性の源氏名で、語られているエピソードのタイトルのようです。架空の名前かもしれませんが、それぞれの患者様のキャラクターに合った名前がつけられていて、それも秀逸です。一番、インパクトのあったのは「幸田ヨシ」さんという患者様のエピソードです。若い男性介護職員に、下ネタを連発して
セクハラする姿は、衝撃的です。NHKで、ドラマ化された時は、根岸よしえさんが、演じていらっしゃいました。さすがに、漫画にある下ネタはNHKでは、放送できなかったらしく「チューして」どまりでした。性的な衝動を抑圧してきた年代の女性が、晩年を迎えて、ある男性にだけ、感情を発散させるというエピソードを漫画にする勇気に、驚きましたが、賞賛を送りたいです。この漫画を
医療現場で働く、看護師さん・介護職員の方だけでなく、あらゆる年代・職業の方に読んでいただけたらと、願っています。これから、2035年前後にむかって、高齢化の頂点を迎える日本にとって、警鐘を鳴らす、リアルな漫画だと思います。
私は、看護士ではないけど、ヘルパー経験者です お世話する利用者の中にも、いろんな方がいました 威圧的な暴言、つねる、噛み付く、は当たり前、弱者とくくるには、無理のある利用者も居ました もちろん優しく接してくれて、ありがとう々と言ってくれる方もいました
こちらも、人間なので暴言暴力の利用者の方には、仕事内容と時間内以外は、しませんでした…きっちり仕事はこなすだけです(もちろん、笑顔で接してましたよ) しかし優しい利用者の方には、仕事時間が終わってしまうと思っても、ちょっとやってしまう事も多々ありました 要するに、良い行いも悪い行いも本人に気づかれない形で返っているものです これは、他の職種にも当てはまると思いますが、する側も人間!される側も人間!なのです ヘコヘコする必要はありませんが、横柄な態度をする必要もないと思っています
私も入院なので利用者側になる事もあります そのときは我儘な利用者を反面教師歌にさせてもらっています お世話にしくれる方をリスペクトする事を忘れないようにしています する方の経験をしていたので、思う事です 介護、保育士、などの事業者側も、従業員を護る!という意識を持ってもらえているところは、それだけで、ストレスは減るのでしょうけどね
数年前に死去した母は最期は緩和ケア病棟に入院してました
ここは全個室だったのでコロナ禍でも家族は出入りもお泊まりも自由にさせてくれました
この漫画の病院とは少し違うかもしれませんが終の住処とゆー面では同じかな
全個室だと他にどんな患者さんがいるかは知りませんでしたが、うちの母の事をいつもニコニコして癒し系だと言ってくれました(認知症ではない)
きっとこの漫画のように他の患者さんは色々と手のかかる方が多かったのかなぁって
自分自身がもし入院する事あったらこの漫画を思い出して看護師さんには日々感謝しなきゃって思いました
姑が認知症なので苦笑いしたりして…
でも看護師さんやドクター、ヘルパーさんにはいつもお世話になっていて本当に感謝してもしきれないです
姑が元気な頃は意地悪で嫌な事ばかり言われていたのでボケたら仕返ししちゃうんじゃ無いかと思っていたけど、実際に認知症になられるとわりと優しく出来ちゃうみたいです((笑))
最終的にはホスピタルのような施設にお世話になると思いますが、クセ強めな姑の面倒をお願いするのは申し訳ないと感じました
急に可愛くなったりしないかな…(あり得ないけど)
沖田さんの作品は『透明なゆりかご』が有名かと思いますが、重い気持ちになりたくなくて読むのを避けていました。
こちらの作品も同じ理由で読むのを迷いましたが、無料分だけでもと思い読み始めました。結果、読んで良かったです。
元々重いテーマかと思いますが、時には笑えるお話や泣けるお話もあって、特にマサさんのお話では泣いてしまいました。全体的に軽すぎず重すぎずのストーリーにも関わらず、死についてとても考えさせられます。
こういった仕事があることはなんとなく分かってはいましたが、実際に携わっている看護師の方たちは体力も精神力も本当に凄いと思います。