父さんはひとごろし
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あらすじ
「僕の父さんは殺人鬼かもしれない」過去の連続殺人、身近で起きた猫殺し…今まで過ごしてきた幸せな日常は全て偽りだったのか…?--彼女との初体験を経験し帰宅した主人公・駿は、少し過保護だが優しい父親といつも自分を暖かく見守ってくれる母親と夕食を囲み、満ち足りた日常を噛み締めていた。だが父親があるTV番組に釘付けになっていることに気付いてしまう。『目潰し連続殺人事件』かつて日本を震撼させた凶悪な少年犯罪の特集を観ながら、父は確かに笑っていた…--25年の沈黙を破り、惨劇の幕が再び上がる…
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みんなのレビュー
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あの事件、あの頃
年齢がばれてしまうが、私が14歳のとき、「あの事件」が起きた。
大袈裟ではなく、それを機に、私の世界は変わってしまった。
あの事件が起きるまで私が生きていたのは、自分と同じ年代の少年が残虐な犯行に手を染めるようなことは「ない」世界だった。
それが、一瞬にして「あり」になった。
そのことをいいとも悪いとも言わないが、事実として、そうだった。
事件そのものではなく、世界が変わったという衝撃は、14歳の私には扱いきれないものであった。
そして彼が今、この世界で普通に(と言えるかは難しいが)生きているという事実は、今の私にすら扱いきれないものである。
それについて、どう感じるべきなのか、わからないのだ。
あの事件をモチーフに漫画を描くことを否定するつもりは全くない。
ただ、個人的な感情の問題だが、やるならば、きちんと踏み込んでほしかった。
あの事件が、社会や時代や、そこに生きる子どもたちや大人たちに何をもたらしたのか、それに、迫ろうとしてほしかった。
私がこの漫画から感じたのは、「興味本位」を招くあざとい扇情性や表面をなぞる異常性でしかなく、あの頃を14歳として切実に生きた私にとって、それはどうしても受け入れられなかった。by roka- 99
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5.0
『サイコパス』という人種
『サイコパス』と位置付けられる精神病質者が起こす猟奇的な事件を中心に話が進められていきますが、事件そのものの行く末より関係者の心理や社会が受ける影響などに目を向けた作品。
この作者さんの作品は、どうしてそこに至ったのか、その時の心理や背景はどのようなものだったのか。
"真相"の表現が秀逸。
フィクションであっても否定できない、逃げられない重量感があります。
決して愉しいものではなく、平凡な日常が崩れて行く主人公の恐怖が伝わり、うっかりすると気分が落ちそうになりますが個人的には母親の人物像に興味があります。
14歳という年齢。やはりあの事件にヒントを得ているんでしょうか…by パナル- 39
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3.0
12話まで読みましたが、とうとうやっちまいましたね、父さん…これからどうなるのか、母親はどう絡んでくるのか、気になりますね。個人的にカラーである必要は感じないのですが…60ptはお高いなぁ。続きは気になるけど…
by 豆腐女子- 31
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2.0
サイコパスの子育て
現実としてサイコパスであり凶暴な者がまともに子供を育てることなんてできるのだろうか?
しかもその子供が思春期になるまで自分のお父さんは良いお父さんはなんて思えるだろうか?
おそらく自分の子供なんて真っ先に支配し自由に扱う存在になるし、思い通りに行動しない幼児の子育てなんて絶対に無理。
心身共に虐待するでしょうね。
そう考えると今一つ話に入り込めない。by yunyun2325- 18
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5.0
有名な事件を思い出します
正直こわいです。そして、あの有名な事件を連想させる内容なので少しモヤモヤする気持ちになります。しかし、次の展開がどうなるんだろうという待ち遠しい思いで読み進められます。少年法で守られて出所後は名前も変えて、ひょっとしたら顔も変えて、どこかで生きているんだと考えると、ゾッとするし、腹立たしい気持ちです。更正するなんて思えない。この世に生を持ったまま放たれてるなんて、恐ろしい。この作品を読んで改めてそう思いました。
by こぶま- 13
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