5.0
読んで良かった作品
かなり重く、辛く、目を逸らしたくなる場面も沢山でてきます。
それでも、主人公と同じ女性として知ることが出来て良かった作品です。
平成の世に生まれ、結婚や子育てを当たり前に出来ている環境に感謝したくなります。自分の辛さなんてここに登場する女性達に比べればあまりにちっぽけ。強く生きなければと思えます。何十年経っても心に残っている作品になると思います。
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かなり重く、辛く、目を逸らしたくなる場面も沢山でてきます。
それでも、主人公と同じ女性として知ることが出来て良かった作品です。
平成の世に生まれ、結婚や子育てを当たり前に出来ている環境に感謝したくなります。自分の辛さなんてここに登場する女性達に比べればあまりにちっぽけ。強く生きなければと思えます。何十年経っても心に残っている作品になると思います。
北海道開拓史について全く知らなかったし、室蘭を栄えさせた鉄工業、その繁栄の影にある幕西遊郭についてなど初めて知ったことばかりで衝撃的だった。
親・子の関係が主題であるが、女郎、芸妓、女郎小屋の女将や番頭、運動家の学生、製鉄産業など様々な登場人物たちの立場も丁寧に触れられていて史実を元にした物語としての奥行きが出ており非常に面白い!
初めて読んだ時から気になって無料で読んでだけど、結局ポイントを購入して一気に読みました。北海道の室蘭に遊廓があったことすら知りませんでした。ましてや鋼鉄産業盛んになればなるほどに遊廓が増えていき、その犠牲として幼子が売られて。また騙されて鉱夫にならされた方々がいたとは。本当に今の世の中がどれだけ平和なのか思い知らされる内容だったと思います。
花魁として身売りされた子供たちが逞しく生きて行く姿を描いた小説です。
誇張ではなく、本当にこのようなことがあったのかと思うと、読んだ価値があったと思います。
悲しい話ですが心が温まるシーンもあり、私は主人公の嫁ぎ先の義母さんが、最初は意地悪婆さんかと思ってましたが、実はとても温かい心の持ち主で、主人公もそれに気付いているって所がジーンと来ました。
全ての日本人が読むべきと思えるほど、暗部を描いて間断のない名作。
北海道開拓の父と呼ばれた人と同郷生まれの私にとっても、これは郷土の近代史といえる。
もうかるよ、女にも不自由しないよっていう誘い文句が満州やブラジルへの移民施策をしてた時とまったく同じ。この懲りなさ、それでも家族のために働くしぶとさが世界の発展を支えてきた。
その根性がいまの私たちにあるか。
遊郭がテーマのお話です。
私の中で遊郭=吉原のイメージが強い。
遊郭をテーマにした作品はたくさんあり、何作か見てきましたが、きっとこの作品が嘘偽りのない真の遊郭の形なんだろうと痛感しました。
チキウ岬、ついこの間の北海道旅行で行きました。
こんな綺麗なところで、と感慨深いものがあります。
一度、目を背けずに読んで欲しい作品です。
教科書には載せられないけど、受け継がなければならない負の歴史だと思います。長い間、日本各地で人身売買が行われ、どれだけ多くの人がこの物語のような、或いはそれ以上の過酷な運命をたどったことでしょう。人が特に女性が物として扱われた歴史があったこと、そして名もない多くの先人達の苦労のおかげで今があることを決して忘れてはいけないと思いました。
何て恵まれた贅沢な時代を過ごせているんだろうと、心から有り難く思います。
作品は、とても過酷な時代をのめり込むように興味をそそるようにリアルに描いていると思います。実際は、もっともっと想像に及ばない辛い思いをしていた方が多くいたであろうと心が痛みます。
この辛い人生を生きた方々にあなたは美しいと伝えてあげたい。素晴らしい作品です。
女郎の話しです
かなりダークです。
しかし、一昔前は事実だったのかと思うと、、、なんか切ない。
女の子は売られる。売られる先は本当に過酷な場所。日本もそんなことは珍しくなかったのですね、切ない。
遊郭を煌びやかに描いている漫画は多々ありますが、そんな美しいものじゃなかったと言うことを思い知らされました。
生き抜くためにどう生き抜くか
そして先祖が、生き抜いてきてくれたおかげで自分の命があることに感謝したくなる漫画でした