5.0
劇的に鬱
救いがない描写が多く胸糞が悪くなる展開ですが、全てフィクションとも言いがたい、ただただ残酷な遊郭の漫画。現代では美化されて華やかに語られがちなテーマだからこそしっかりと向き合う必要があると感じました。
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救いがない描写が多く胸糞が悪くなる展開ですが、全てフィクションとも言いがたい、ただただ残酷な遊郭の漫画。現代では美化されて華やかに語られがちなテーマだからこそしっかりと向き合う必要があると感じました。
開拓の時代は、博物館でも、あまり真に迫って教えてはいないのですが、この漫画は、闇に葬り去られた恥部をリアルに描いた作品で、性に目を背けがちな現代の人にも是非読んでもらいたいと思います。綺麗事だけでは世の中は回らないのです。
残酷な話だけれど、絵柄も怖いけれど、女性にとっての戦争と、社会参加、近代化、民主化を考える漫画。はだしのゲンは、原爆の後を生き延びる話だけれど、この漫画は、戦前から日本にあった格差と地獄を生き抜く過酷さと、何代もかけて克服する強靭さを描いている。素晴らしい漫画。
北海道・室蘭の昭和初期~戦後までのお話。家のために身売りされるしかなかった少女たちそれぞれの人生。芸者、遊女、生きるために逃れられず一生懸命生き抜いた女性の物語です。作者の取材力や並々ならぬ熱意が作った漫画です。泣きます!
私の母は昭和初期の青森県津軽半島の生まれです。この話は少し時代が遅ければ、母の歴史だったかもしれないと思って読みました。
明治時代、近代産業の政策として殖産興業が施行され、そのあと北海道開拓に多くの労働力が動員されたことは教科書から学びました。
でもその裏で、その人々の性欲を鎮める為に、政府公認の遊廓を政治家が机上で論議し設立を坦々と決議し、それが普通のことと認知されてることに驚きました。
その結果、本土の近場から幼い女の子が飢饉や貧困で売り買いされた歴史は負の遺産で陽の目に当たることはなかったのでしょうね。集められた男も女も虫けら以前の扱いで、涙が出ます。
●春禁止法が施行されてから半世紀以上経ちますが、二千年の歴史の中ではこの間のことです。知らないことが多いです。男尊女卑は昔と言うけど未だに田舎でその面影はも残っています。
明治以降の日本の近代化の中に産業化が縦糸になら、裏での遊女遊廓の女は縦糸で歴史は刻まれて来たのでしょうか?これが本当の北海道史なんでしょう。
作者が、事実を詳細に丹念に調べ上げ、虚実織り混ぜ構成した凄い小説(漫画には思えません)です。室蘭出身者として後世に残したかったのかとも思いました。
何度も涙しました。また読んでみたいマンガです。
読んでいて辛い。
これがただの物語ではなく、実際にこのような状況だったということがなおさら辛い。
ただ、空を見たかっただけなのに、足抜けと思われて折檻され、自尊心も何もない。
女も男も同じ人間なのに、このようなことが許される時代があったということ…忘れてはいけませんね。
悲しい物語です
歴史など遊郭や差別なども学べます
読み始めたらとまりません
女性にも男性にも読んで欲しい作品です
この話は、室蘭ですが、全国各地に、遊廓は、あったみたいですね、私の故郷の近く2、吉原と、言う地名ありますが、今でも、夜2、灯りが着く街です。私が、幼い頃は、女の子が、ひとりで、歩いちゃ駄目なところでした。悲しい歴史ですが、たしかに存在したんですよね、自由を謳歌する私達には、想像を絶する世界ですが、救われる女の子一人でも、居ますように、最後まで読み勧めていきたいです!
ひりひりとしみる作品でした。当初は読みきれないだろうと思っていましたが進むうちにどうしても読まざるをえない気持ちで最後まで読みきりました。でも次に開くのはいつだろう。しばらく開けないか。知らない歴史。読むのはつらいけど確実に身になりました。
何回読んでも読みいってしまいます。武子、梅の強い姿には頭が下がります。当時の状況も丁寧に描かれています。