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いつの時代も犠牲になる女達
現代だとそう死人は出ませんが、この時代なら衛生的にぽっくりいくこともあるのでしょうね。人がいつくには娯楽と食事、その娯楽枠に押し込められる女達のお話ですね。
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現代だとそう死人は出ませんが、この時代なら衛生的にぽっくりいくこともあるのでしょうね。人がいつくには娯楽と食事、その娯楽枠に押し込められる女達のお話ですね。
日本の近代の背後に隠されていた事実として、もっと知られるべき世界です。表現が生々しくて、読むのも辛いところが多々ありますが、目を背けずに全部読みました。
ところどころ回想シーンのようなものが挟まってて、作者さんの故郷なのでしょうか。とても悲しい話ですが、現実味があります
辛い場面が多いです。ですが知らなかった日本の姿、室蘭の歴史を知る事ができました。最後まで生きる希望を捨てなかった人々の姿が救いでした。
別サイトで10年ぐらい前に読みました。
名作だと思っています。またここで出会えて読み返しています。女郎を題材にしたポップな作品もみかけますが…本当はこれなんですよね…。
遊郭がテーマのお話です。
私の中で遊郭=吉原のイメージが強い。
遊郭をテーマにした作品はたくさんあり、何作か見てきましたが、きっとこの作品が嘘偽りのない真の遊郭の形なんだろうと痛感しました。
チキウ岬、ついこの間の北海道旅行で行きました。
こんな綺麗なところで、と感慨深いものがあります。
一度、目を背けずに読んで欲しい作品です。
色んな作者の小説で、様々な視線から書かれているものを読んだし、陽暉楼などの映画も見たが、漫画では初めて読んだ。
より一層リアルで、読みながら胸が苦しくなった。
江戸時代からこの時代まで、日本中の遊郭、赤線に実在した、全てノンフィクションだと思う。
厳しい寒さの中、親に売られた幼い女子たち。この先どうやって生き延びるのかは、自分で決めるしかない。知恵を絞り、体を使い逞しく生きていってほしい。
何度か読み返してしまう。
こんな状況を生き抜いた女性たちそれぞれの生き様に感動します。
どんな状況であれ必死に生きる姿は美しい。
こんな残酷なことがまかり通っていた時代があったんだ..と思いました。人権も何もない、借金のある(するしかない)家の娘はただ売られて、置き屋のいいなりになるしかない。ふるさとの好きな人といっしょになりたかったのに、知らない男に買われて叶わなかった姉。姉の分もと淡々と働く初潮もまだない妹。吉原とはまた違う、北の遊廓。何度も重いため息が出ました。こういう時代があって今がある、知っておくべき歴史だと思います。