5.0
とても勉強になる作品でした。
そして、何回泣いたかって思うほど、涙なくしては読めなかったです。
特に最終話は号泣しました。
お梅の子ども、道生が大人になって教師になり、戦争の恐ろしさを子ども達に教えているというところと、お嫁へ行くところ。
お梅が生きてれば、立派になった道生の姿を見ることができたかもしれないと思うと、涙が止まりませんでした。
ショックな内容もあったけど、最後まで読んで良かったと思いました。
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とても勉強になる作品でした。
そして、何回泣いたかって思うほど、涙なくしては読めなかったです。
特に最終話は号泣しました。
お梅の子ども、道生が大人になって教師になり、戦争の恐ろしさを子ども達に教えているというところと、お嫁へ行くところ。
お梅が生きてれば、立派になった道生の姿を見ることができたかもしれないと思うと、涙が止まりませんでした。
ショックな内容もあったけど、最後まで読んで良かったと思いました。
女郎や遊郭を扱った漫画は数々あれど、ここまで生々しく、かつその裏側の描写が鮮明にされているのはこの漫画以外の他にはなく、しかも無事結婚しても出自が貧しい農村出身そして女郎というだけで想像を絶する偏見、そして戦中から戦後に掛けての描写も合わさって、読み進めるうちに涙が止まらなくなりました。
同時に、昔の日本は女性は今以上に蔑(ないがし)ろにされ、男性も思った以上に大変で、その時代を何とか生き抜いていたんだな…と改めて考えさせられた、そんな作品でした。
映画で描かれる楼閣の世界よりずっと現実は酷かったのだとわかります。
牛や馬より下、生きているより死んだほうが楽、そんな女郎のリアルな世界を初めて知りました。
作者は歴史をよく調べ、掘り下げているのだと作品から伝わってきます。
今の安穏とした生活を当たり前と思っていてはいけないと、久しぶりに考えさせられる作品でした。
最後まで読ませてもらいました。
教科書では教えてくれない、日本の隠れた歴史です。教科書では子女の身売りの一言しか書かれていませが、このお話は丁寧に身売りされた女の子たちの人生を描いています。あまり性のことを表にしない日本には衝撃の内容のお話だと思います。親となった自分がこのお話を読むと辛くて胸が痛いです。
まだ読んだことがない人も是非読んでほしいです。昭和初期にあった悲しい女たちの物語を。
もんでんあきこ先生のインタビュー(?)で作品を知り読み始めました。心まで凍るような寒い北の空気が伝わってくるお話です。器量良しで売られたその日にお客をとらされ死を選んだ松恵。厳しい芸の道を選んだ賢く美しい武子。姉の分まで女郎として力強く生きる梅。(名前が松竹梅ですね。)容姿に恵まれず、女郎として生きる道も選べない道子の4人の少女たちの姿が痛々しいです。貧しい時代に家族のために売られた少女たちに幸せになる道はあるのでしょうか。どの道で成功しても幸せになれたとは思えないし。女性にとってこんなに恐ろしい時代があったなんて。
他にもたくさん遊郭のお話を取り扱ったものがありますが、この作品はすごくリアリティがあり、引き込まれます。最後まで大事に読みたいと思います。
本当にこんなことがあったのだろうか…思いを馳せると胸が苦しくなります。青楼オペラという少女マンガで遊廓という世界に少し興味を持ったのですが、そのマンガでは全く女郎の辛さが描かれていないというコメントを目にし、この作品にたどりつきました。現代に生まれて良かったと思うと同時に、女性が人権を得られるまでに戦って来た人や、時代時代の犠牲になってきた人々がきっとたくさんいるんだろうと思うと胸がジーンとします。
試し読みで即購入しました。
結婚も出来ない年齢で身を売る場に売られてしまう少女、11歳で身体を売る少女、13歳で廓を乗っ取る為に動き始める少女、16歳で何も分からぬまま客と寝させられ自決してしまう少女、そんな少女たちに憧れて客を取りてえと泣いて訴える少女…。まだ最後まで読んでいないけど、誰か1人でもいいから幸せになって欲しい。けれどきっとならない。
日本に生まれて良かったと思える世代とは掛け離れた現実。我々は日々感謝して生きないといけないと思わされます。
以前のものを少しずつ買いためていたので、途中で切り替わってしまったのはショックでした。それでも、買い直しても読みたい、読まなければならない、そう思わせる作品です。祖父母が生きた時代がちょうど同じ頃でした。この女性たちがいてこそ、今の日本の繁栄があることも、忘れてはならない、そう強く感じました。なぜか、結界師の中で扇七郎が、哀れに踏みしだかれた沢山の骨の頂点に立っている自分だけ、この流れから逃げるわけにはいかない…というようなことを言っていたのを思い出しました。誰もが読むべき作品だと思います。
以前レンタルショップでレンタルしたことがある作品ではありますが、また読みたくなってこちらで読みました。何度読んでも深く考えさせられ苦しくもなりますが、後世にも受け継がれてもらいたいと思うほどの作品です。図書室の指定図書にしてもらいたいくらい。女として生きている、生きることを深く深く考えさせられる作品です。必ず読んでもらいたい作品です。
こんな残酷なことがまかり通っていた時代があったんだ..と思いました。人権も何もない、借金のある(するしかない)家の娘はただ売られて、置き屋のいいなりになるしかない。ふるさとの好きな人といっしょになりたかったのに、知らない男に買われて叶わなかった姉。姉の分もと淡々と働く初潮もまだない妹。吉原とはまた違う、北の遊廓。何度も重いため息が出ました。こういう時代があって今がある、知っておくべき歴史だと思います。