有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいのマンガで読む。
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あらすじ
すごくダメな男が女のところを転々としたり死のうとしたり酒を飲んだりする話。
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みんなのレビュー
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発明としてのパロディ、完璧なカオス
芥川、漱石、鴎外、太宰など(トルストイやカフカといった海外の作品もある)の著名な文学作品を、ごく短い漫画にまとめた形式の作品。
もちろん、長編小説(あるいは短編でも)を10ページ程度の漫画に収めることにそもそも無理があるので、一種のパロディとして読むしかないのだが、その目のつけどころというか、漫画としての新しさには感心した。
これはもう、ひとつの発明だと思う。
読んだことのある作品については、「確かにこんな話だったな」と懐かしく思い出したり、「そうまとめてきたか」とちょっとした驚きがあったり。
また、未読の作品については、何となくわかった気になる(本当はわかるわけないんだけど)という、妙な楽しさがあった。
そして、何が凄いって、絵柄である。
要するに水木しげるの高レベルな模写なのだが、登場人物だけではなく、背景や描き文字(ジョジョでいうと「ゴゴゴゴ…」みたいなアレ)まで寄せてくる徹底ぶりには度肝を抜かれた。
私は水木しげるの大ファンなので、もう永遠に読めなくなってしまった彼の新作を読んでいるようで、何やら得をした気分になった次第である。
クラシックな文学作品の要約されたパロディを、よりによって水木しげるの絵柄で読むというのは、一瞬、自分の居場所がわからなくなるような、ほとんど完璧なカオス体験であり、私は大満足であった。by roka- 10
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4.0
斬新な試み
知ってる作品は視覚化したことで改めてまた別の面白さがあります。流されるように生きて薬物依存にまで落ちてしまう男の姿が作画のせいか悲しくもどこかコミカルに感じられます。(人間失格)
タイトルしか知らない作品はざっくりと、だいたいこのような内容と知ることが出来ます、ざっくりとは申しましたが登場人物達の悲哀は充分に伝わります。(山月記)
読んだ時点で難解だった作品は具現化してもやはり私には難解でした。作家の意図がわからず終いの小説です。しかし積み重なった本と檸檬のシーンは好きです。(檸檬)- 2
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5.0
タイトルは知ってる作品
題名は知ってるけど、難しい話なんじゃないの?と勝手にハードル上げてた作品がざっくりと分かる漫画です。
ホントにざっくりなので今度はちゃんと活字で読んでみようかな?とちょっと思えてきました。
絵はゲゲゲの鬼太郎に出てくる一般人によく似てます。
お弟子さんですかね?違ってたらすみません。
一話読み切りみたいなので、気になってた作品だけでも読んでみると面白いかもしれませんね。by anko0823- 0
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4.0
ナイトキャップに最適
「パロディとは相当に高度な知的遊戯である」とは昔何かで読んだ言葉だけど、まさしくこの作品はその知的遊戯の佳作じゃないだろうか。
文学作品を約10ページのマンガに、というプランそのままでも中々面白そうなのに、そこに「それを水木しげるの作風で描く」というアイディアを持ってくるのには脱帽。原作となる古典作品は勿論、水木御大の画風作風に精通し、自在に描き出せなきゃこの作品は描けないだろうと思う。まさに「高度な知的遊戯」だ。
特に梶井基次郎の「檸檬」がお気に入り。原作からして何だか夢の中でも歩いてるみたいな幻想みがあるのに加えて、この何とも怪しい水木しげるタッチが妙ちきりんな独特の空気を醸し出している。何か檸檬が勝手にトコトコ歩いてどっか行っちゃいそうなんだよねw
寝る前に一話ずつ読んで寝るとかいいかもしれません。by 牛の首2- 0
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4.0
じわじわきます。
いいですね。10ページという発想もいいですし、絵が話とあっていないところが逆にじわじわきます笑
絵には好みがあると思います。
私はこの手の絵は苦手なぶん、あの妖怪話のように思えて面白かったですが。
原作の名話が好きな方には物足りないでしょうね。
好き嫌いハッキリ分かれると思いますが、是非。by ぴよmam.- 0
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5.0