牛の首2さんの投稿一覧

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評価1 19% 15
1 - 10件目/全69件
  1. 評価:1.000 1.0

    これはアカンわ……

    これどう見ても「王家の紋章」ですよね。いくら何でもまだ連載中の作品の根幹設定を、無許可でほぼトレースとかアカンでしょ。知的財産に対する認識甘すぎて引くわ。違うのキャラの名前とヒロインの出身地ぐらいやん……。
    ギャラリーフェイクの縦コミ版にも同じように思ったけど、過去の名作をダシに作品を出したいなら、せめてオリジナルに最低限の敬意を払って欲しいわ。昔のマンガは量産型縦コミの為のフリー素材じゃないんだよ。

    • 39
  2. 評価:1.000 1.0

    モラハラと違和感

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    韓コミ=ひと昔前のなろうテンプレ的なイメージがあるので、正直ストーリーには最初から期待してませんでした。ただ絵が綺麗なので、暇つぶしに覗いてみるかーと思った事を、読んでから後悔しました。
    この公爵とかいう男、本当にヒロインの恋愛対象なの?陰湿で上から目線、口を開けば不快な嫌味しか出てこないモラハラ男が?「モラハラ夫と離婚云々」みたいなレディコミじゃなくて、これ恋愛物なんだよね?
    タイトルには品格と付いてるけど、この公爵のどこに品格が備わってるのか。少なくとも品格っていうのは、足の不自由な人(しかも意中の女性)を公衆の面前で貶めるような人には備わってないものだと思うわ。しかも動機は恐らく「照れ隠し」。もうムカつくとか通り越して戦慄するわ……。なろう系で星の数ほど見たテンプレクソ妹は確かにウザいけど、モラハラ公爵に比べたら遥かにマシ。自分を怪物だと思ってない怪物こそが、一番おぞましい邪悪なんだよ。
    これ、モラハラDV男とタゲられた女の共依存関係を、忠実なメイド視点で淡々と描写する令嬢系サイコサスペンスとかだったら、いっそ人怖ホラーとして面白かったんじゃないかな。少なくとも私は、これを素敵な恋愛とは到底思えない。
    それから、バナーでは絵が凄く綺麗に見えたのに、肝心の本文の絵が微妙でした。フリーポーズ集をトレスして描いてる人が、ポーズ集に存在しないアングルをフリーハンドで描いた途端デッサン崩れた……みたいなこなれてなさを感じます。全体的にビジュアルが定点カメラっぽくてぎこちないし、アマチュアが作った絵コンテ見てるみたい。

    他にも書いておられる方がいらっしゃいますが、ランキング上位作品の一部は、レビューは高評価なのに微妙なのが多すぎます。特に独占、フルカラー、縦コミの三拍子が揃ってるやつ。以前も別作品のレビューに書いたんだけど「マンガ」と「グラフィックノベル」のカテゴリは分けて欲しい(ピッコマはマンガと縦コミ分かれてるんだっけ?)。
    マンガは映画的な見せ方を取り入れて確立した表現媒体、対して縦コミは静止画を次々見せていく媒体で、しかも出来てまだ日が浅い。ビジュアル面でも脚本でも、どうしてもマンガに一日の長があるので、同じカテゴリ内に置かれると縦コミ側が必要以上に劣って見えてしまうんでしょうね。それは読者にとっても作者にとっても不幸でしかないんよ……。

    • 13
  3. 評価:1.000 1.0

    マンガとは違う物

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    ランキング一位、そしてタイトルが素敵なので読んでみました。

    流行りのドアマットヒロインの政略結婚からの溺愛モノ……というのは分かるのですが、これが一位というのは理解に苦しみます。展開のメリハリ、キャラの魅力、恋愛描写、どれも今一つ。躍動感の無い絵柄はぎこちなく、翻訳のせいなのか台詞も妙に不自然(ちょいちょい前後繋がってなくない?)。紙芝居的というか、良く言えばグラフィックノベルのような「マンガになる前のイラスト作品」だと感じました。
    この手のフルカラーコミックにありがちな、ディテールの荒さも気になります。女性の名前にマクシミリアンて……。ドイツ人のおっちゃんの名前やん……。ローカライズの際にここらへん何とか出来なかったのかな。
    これも韓国タテコミあるあるですが、夫がDVモラハラ気質なのも受け付けませんでした。20年以上前の少女マンガやBLに出てきた俺様キャラみたい。すぐ怒鳴ったり関係を求めてきたり、頻繁に舌打ちする男キャラを素敵な旦那とは思えません。虐待されて育った奥さんにはまず、セセセセ以外にしてやれる事あるでしょ……。
    後は例によって、陰湿な虐待描写と男尊女卑、主に対し横柄な使用人……と韓国タテコミで必ず出てくるテンプレ設定、その反面メインのストーリーラインは日本で流行った何かしらのテンプレシナリオそのままなので、申し訳ないが購読意欲がそそられませんでした。

    このレビュー書きながら気付いたけど、私多分韓国タテコミが肌に合わないんやね……。ひと昔前に粗製乱造されてた、雑な嫁姑レディコミに対する苦手さに似たものを感じます。
    韓国タテコミはマンガ好きの人ではなく、韓ドラ好きな人向けの表現媒体なんでしょうね。実際韓国タテコミ業界では「ドラマの原作になるヒット作を」「日本で売れてるジャンルのテンプレ作品を」みたいな版権会社のオーダーで大量の作品がコンスタントに生み出されているようですから、マンガに暇潰し以上の娯楽要素を求め、韓ドラにも興味のない私には、最初から「not for me」だったんだと思います。
    正直マンガとは似て非なる媒体だと思うので、めちゃコミさんの方でカテゴリ分け出来ないものでしょうか。そうすれば好きな人は探しやすく、苦手な人は避けやすく出来ると思うんですが……。

    • 12
  4. 評価:1.000 1.0

    マンガとラノベのパッチワーク

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    広告がこれでもか!と出るので読んでみました。
    んー……何かどっかで見たような要素ばかりで、どうも新鮮味を感じられませんでした。ハンター協会云々と言われたら「またハンター×ハンターオマージュか」とどうしても思っちゃうし、世界観が没入型VRMMOぽいので、此方も「クリス・クロス」や「ソードアート・オンライン」のあからさまな影響を感じます。
    てか、H×HもSAOもクリス・クロスも今読んでも色褪せない超名作揃いですが、2024年になって今更これ系のフォロワー作品出されちゃうと、正直ちょっと古いんではと感じてしまいます。もう20年以上前から散々擦られまくってきた雛形に、俺ツエー無双要素を足したような感じだけど、そのSAO型俺ツエーも今やなろう系の中ですら流行過ぎてますし。
    他にも、ちょいちょいどっかで見たような何かが一杯で(石像とかあれSCP-173だよね元ネタ)、全く最近のマンガっぽい新しさを感じられません。韓国の作品だそうなので、翻訳にかかる時間の問題とかもあるんだろうし、ネタが古くなりがちなのは仕方ないのかな……とは思うんだけど、せめてもうちょっとオリジナリティが欲しかった。SFは1にも2にもセンス・オブ・ワンダーありきです。昔流行った何かのパッチワークじゃアカンねん……。
    後、タイトルが壊滅的にダサい(好きな方ごめんなさい)。このタイトルで避けちゃう人結構居るんじゃないかな……。

    • 10
  5. 評価:5.000 5.0

    間取り図の是非は主題ではない

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    雨穴さんのファンなので、紙のコミックス即買い余裕でした。
    やはり雨穴さんの謎のカワイイ声と怪しいお面(と栗原さんのボイチェン声)が無いと、全体的に些か不気味さが削がれてるようには思いますが、逆にオリジナル動画には描写のなかった「家」内部のビジュアルがめっちゃ恐ろしい絵で見られるので、映画に不満だった私は大満足です!昭和に建てられた民家の廃墟って、何であんな怖いのかね……。
    主人公の男性が可愛くて(男性よね?)、雨穴さんとギャップあるのも面白いですね。主人公ん家の電話が、雨穴さんが動画で使ってる黒電話だとか、小ネタ探すのも楽しい!
    個人的に私は満足いくコミカライズですが、どっちかというと動画や小説を履修したファン向け、という印象を受けました。とはいえ、マンガで初見の方でもきちんと解る丁寧な作品なので、ニュービーも安心ですよー!

    レビュー見て知ったけど、建築基準法がどうのとかで批判している方もいらっしゃるんですね。確かに実際の物件としては色々あり得ない代物だろうけど、まずこの話の主題はそこじゃない。
    この話は「現実の建築基準法に合致してない物件がおかしい」という話ではなく、「明らかにおかしい建物の中で何が起きたか」を推測するミステリーなのだから、最初から「実際の建築基準法ではあり得ないけど、この話ではそういう物件がある」という前提が飲み込めない人には向かないコンテンツだと思います。昔から居ましたもん、テレビ時代劇の「水戸黄門」観て「史実の水戸光國は諸国漫遊なんかしてない!」て怒ってた人。極論そんなん言い出したら、現実の刑事裁判は1日では終わらないので「逆転裁判」はあってはならない事になるでしょう。流石にこういう人は、フィクション作品全般向いてないんじゃないかな……。
    特定作品内でのディテールのいい加減さが気になる、と言うなら分かりますが(私も違和感が気になって読めない作品はありますし)、この「変な家」の間取り図の存在は、ディテールの良し悪しの問題ではなく「作者が提示した物語の前提」です。前述の水戸黄門の諸国漫遊や、1日で終わる刑事裁判と同じものです。
    そこが肌に合わないなら仕方ないけど、建築法どうのを錦の御旗に作品ごと貶めるのはお門違いじゃないかな。繰り返すけど「いかに現実の建築基準法と合致しているか」はこの物語の主題ではないのだから。

    • 6
  6. 評価:5.000 5.0

    心温まるオアシスのような

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    以前からちょこちょこTwitter連載読んでて、大好きな作品です。
    定番のトラック転生から悪役令嬢になったのが、子持ちのおじさん(しかも紳士)というのが最高に良い。定番の知識チート神様チートじゃなく、おじさんの長年の社会人経験と人柄の良さで難局(?)を切り抜けちゃうのが素敵。人の名前咄嗟に思い出せなくて、何とか知恵を絞って名前思い出そうとするの中年あるある笑
    中身はおじさんだけど、ハーレム狙いとかじゃないのも好きなところ。頑張ってるヒロインちゃんについつい親目線になっちゃうとことか、いかにも良き父って感じで心温まります。そりゃこんな実の娘とも仲良しな心優しいお父さんがinしたら、悪役令嬢になるのは土台無理ですよね。てかもう指先にまで神経行き渡った、社会人マナー完璧なただのハイスペック令嬢ですやん……笑
    絵柄もほんわか、話もほんわかしてて、老若男女問わず安心して読めるのがホント好き。エキサイティングで殺伐とした物語も嫌いじゃないけど、たまにはこんな小春日和のようなお話にのんびり癒されるのも悪くないよね。

    • 5
  7. 評価:5.000 5.0

    まさかの続編!

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    まさか令和になって「静かなるドン」の続編が出るなんて……!アプリ配信で再ヒットしたのは知ってたけど、まさかそっから新作出るとは思ってませんでした。今はこういうリバイバルヒットのパターンもあり得るんだな~。
    無印版のラストがほんのりビターエンドだったので、あれから後の静也達の物語が読めるのはシンプルに嬉しい!秋野さんとの再会はどんな風になるんだろうと、今から楽しみにしています。……ちゃんと秋野さんと再会するよね……?
    それはさておき、がっつり現代舞台になってても、紛れもなく「静かなるドン」テイストそのままなのが素晴らしい。読みやすく、かつ良い意味で先を推測出来ないストーリーテリングは、令和風にブラッシュアップされても全く色褪せていません。無印版で、893嫌いの秋野さんに正体隠して助けに入る……のパターンでウン十巻引っ張り続けられただけあって、読ませる描写は堂に入ってるどころじゃないです。
    かつての人気マンガの、年月を置いてから始まった続編は何かと微妙なものが多い印象がありますが、この作品に関してはその心配は要らないかと思います!

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    現代の甲冑職人の心意気

    お仕事モノのマンガが好きで、男性向け女性向け問わずよく読むのですが、中でも1、2を争うほど好きな一作です。
    父が個人経営の紳士服専門店で働いていたので、イギリス式紳士服のセオリーや歴史については何となく知ってたのですが、イタリアンスーツの事は全っ然知らなかったので、国が違うとジャケットひとつ仕立てるのでもこんなに色々違うんだ……と目からウロコでした。イタリア式コーディネートではカフリンクス付けないのが普通だとか、このマンガ読むまで知らなかったよ……。
    一話完結のオムニバスで、あくまで主体になるのはお客様。そんなお客達の大事な商談に、ハレの日に、生涯一度の決断の時に身につける「勝負服」を、究極のアルテと遊び心をもって作り上げるオリベの姿には、まさにスーツ=現代の甲冑を造る職人としての自信とプライドが嫌み無く感じられて大好きです。ちょいちょい入る紳士服の蘊蓄も興味深くていいですよね。これからフォーマル多目なドラマや映画観る時には、スーツが気になってしまいそうです!
    特にお気に入りのエピソードは「最期の夢」。ほろ苦さを含みながらも読後感は爽やかで、その癖涙腺絞られるラストが最高です。良作のヨーロッパ映画を観たような気分になりました。
    続編も全部ハズレ無しの面白さだけど、シリーズではこの「サルト・フィニート」が一番好きかも。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    永遠のオール・タイム・ベスト

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    少女マンガ史上どころか、紛れもなくマンガ史上に残る大・大・大傑作。米ソ冷戦末期のアメリカを舞台にしたクライム・アクション……と一口に説明する事さえ躊躇われる、まさに吉田秋生という天才にして鬼才が生み出した、マンガ界のオーパーツのような作品だと思う。この作品にハマったお陰で、サリンジャーとヘミングウェイ読み出した人は少なくない筈!笑
    アニメ化前にも少し論争になってたようだけど、アッシュと英二の関係は、メタ的にはブロマンスかBLかは気になるところでも、本人達にはどっちでも良かったんじゃないかなと思う。
    実を言えば、初めてこの作品を読んだ少女時代、私は英二があんまり好きではありませんでした。こんなモブみたいな男の子の、一体どこにアッシュは惹かれたんだとさえ思ってたし。
    だけどそれなりに年食った今、何の気負いもてらいもなくアッシュを受け入れ、何があっても裏切らず真っ直ぐ見てくれた英二は、いつ崩壊してもおかしくなかったアッシュにとっては、どんなに得難い友だったろうと思うようになったんよね。作中では「普通の子だから」と言われていた英二だけど、人って年を取れば取るほど気負うし遠慮するし疑うようになってくものだから、10代の英二の「普通」とは、一足早く否応なしに成熟し、老いていかざるを得なかったアッシュにとって、氷河期に差し込んだ太陽の光のようなインパクトがあったんだろうな。何の理由もなく側に在ってくれる日だまりって、大人になればなるほどありがたいし愛しいもんなのよ……
    アッシュの死によって英二の心の半分もまた死んだのだろうけど、最終回の後日談「光の庭」のクライマックス、その「英二の死の結末」が語られたのがこの作品のあらゆるエピソードの白眉だと思う。ずっと封印していたアッシュの写真を映写機で写しながら、少し歳をとった英二が静かに涙を流すシーン。あの場面で、英二の心を道連れに逝ってしまったアッシュは、英二にこの先生きていくだけの魂を返してくれたんだと思ってます。私はこの話で、アッシュとセットではない、英二という一人のキャラクターが凄く好きになりましたね。
    初めて読んだ時、最終回は何とか泣かずに読めたけど、「光の庭」はもうボロッボロでした。正直今でも涙なくしては読めんわ……。
    永遠のオール・タイム・ベストです。

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    生きる気力が湧いてきちゃう

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    マ……マクロファージさんまさかのメガネ執事w!無印とギャップありすぎますが、これはこれで面白いですね!
    私も女性なので、貧血やら冷えやらをサプリメントで誤魔化しつつも、PMSやら生理痛のしんどさに生きる気力をごっそり削がれる事がままあるんですが、あらゆる細胞さんらがこんなに頑張ってくれてるんやからなあ……しっかり生きなあかんなあ……と、何かよく分からん生きる気力みたいのが湧いてきましたありがとうございますw!
    これは出産で終わりのようですが、是非第二部として、産後のホルモンバランスの乱れや閉経、更年期障害なんかも描いて欲しいです。妊娠出産とかいうエクストリームな荒行に特化した身体だからこそ、歳食っても女性の身体は色々面倒臭いんやでえ……。でも細胞さんらとは一生の付き合いだからね!しっかり身体を労って生きていきたいですね。

    • 2

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