johnlisaさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全141件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    素晴らしいストーリー

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    森下裕美先生の漫画が大好きで、『少年アシベ』や『ここだけのふたり』などを読んで笑っていました。
    (ですがその愛くるしい線で描かれたキャラの裏側にある毒にもうすうす感じてました)

    この『トモちゃんはすごいブス』には容赦ない毒や、生きることの世知辛さ、社会的弱者の苦しみ哀しみなどが描かれています。ひきこもり、風俗、DV、トラウマetc. が、あのかわいい絵で描かれている。でも作者が描きたかったのは、もっと本質的な、たくましい人間の姿なのでは、と思えるほど見事なストーリーでした。傑作です。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    傑作です

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    現代の外科医・南方仁が、タイムスリップで138年前の江戸に現れる。
    その市井に生きる人々の病や怪我を、自らの技術や最新の知識、そして周囲の人たちの協力によって治していく。
    人々の賞賛を浴び、彼の名声は高まるが、時に救えなかった命もある。そして命とは、医者とは何かを自らに問いかける。
    とても丁寧に、歴史上の史実や人物を絡めながら、命の大切さを描いています。
    幕末ですのでまだ厳しい身分制度が残っていましたが、武士であろうと、貧しい長屋の民であろうと、仁先生の前では等しい患者であり、彼は患者を救うために尽力する。真の医療ー仁ーについて考えされられました。はっきり言って傑作です。

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    世界に通用する名作です。

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    原作者の池田理代子先生が、20代前半で描かれたとは信じられません。
    この完成度、美しさ、史実とフィクションを巧みに混ぜた構成、どのキャラにも見せ場を与える鋭い心理描写。
    調度品や宮殿、ドレス、軍服etc. インターネットもなかった時代に、どうしてあれほど細やかにゴージャスに描けたのでしょうか? そしてそれに対比するように、平民たちの困窮する姿もしっかりと描いてくれたことで、この漫画は世界に通用する名作となりえたと思います。どの登場人物も魅力的ですが、やはり男装の麗人・オスカル様のキャラが出色。気高く凛々しく美しい。女に生まれながら軍人として生きねばならない運命。それでも愛の狭間で揺れ、苦悩する姿は永遠に少女たちの憧れとなりえます。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    池田先生の筆が冴えわたる

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    出てくる登場人物が、どれも美男美女。本編でも美形キャラが多く登場してきましたが、
    この外伝に出てくるキャラはみな息をのむほど美しい。池田先生の絵は紙面からキラキラした輝きが溢れています。
    ただ美しいだけではなく、妖しい色気が漂う。それが今回の危険な香りがするストーリーとマッチしてます。
    本編ではお亡くなりになったオスカルとアンドレではありますが、このエピソードでは生き生きとして健在です。それだけでもうれしい! 加えて、池田先生の絶頂期の筆が冴えわたっています。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    細野先生のライフワーク

    あらゆるジャンルを描き、そのどれもがハイクオリティの作品を生み出してきた細野不二彦先生。
    40年以上も第一線で活躍され、コンスタントに作品を発表されているのが驚きです。
    そんな細野先生のライフワークともいえるのがこの「ギャラリーフェイク」
    美術版の「ブラック・ジャック」ともいえる痛快な面白さ。フジタの切る啖呵にはスカッとします。
    長期連載ゆえに、時に世相を反映した話もあり、時代を一刀両断してます。この作者の社会を見つめるまなざしは、鋭く、厳しく、そして温かい。絵画、彫刻、宝石、書道、香水、楽器、おもちゃ、人形、時計etc. 様々なものに価値を見出し、それをいとおしむ人たちの姿を描き、いつしか読んでいるこちらも、美術に関する知識が増えてゆきます。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    NEW
    いい感じの父娘

    「爸爸」と自分を呼んで見事な相棒ぶりを見せる美少女。
    さすがの冴羽亮もメロメロですね。でも、そのハートは香から受け継ぎ、ふとした時に香を彷彿とさせる。
    なんだかんだ言って、いい感じのバディぶりですを描いてくれてます。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    文学を美しく漫画化

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    永遠の時を生きるパンパネラ一族。
    その一員である、エドガー、アラン、マリーベル。
    決して年をとらず、14歳の姿のまま。それゆえに定住できず、時に迫害を受けることもある。
    映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」よりも昔に、はるかに美しく文学のロマンの香も高く漫画化。バラの花にポエム。当時の少女たちが、エドガーやアラン達の年を越えてしまうことを嘆いた、というのもうなずけるほど、少女の心を鷲掴みにした漫画です。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    北条先生の家族愛

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    どの作品でも北条先生の漫画にはヒューマニズムが根底にあります。
    それが優れた画力、程よいコメディ風味とバランスよくブレンドされて、いつも笑いながらも泣かされます。
    そしてこのF.COMPOもまた、北条先生の描く新たなカタチの家族の物語。

    LGBTを先取りしたかのような、男女逆転の登場人物たち。でも、それぞれのキャラは性別を越えて、優しさと熱さを秘めた愛すべき人たち。そして各自シリアスな事情を抱えていても、そこぬけに明るく、自分の選んだ道を決して後悔してない、素敵な人たち。いつしか雅彦くんに自分を重ねて、この家の住人になった気分で読んでいました。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    おぞましくも美しい

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    亡くなった人の脳内を視て、事件を解決する。とんでもない設定ですが、近い将来現実になりそうで怖い。
    そんな聖域に入ることを生業とする「第九」、それ故に、ある者は精神を病み、またある者は陰謀に巻き込まれ、果ては家族や自らの命を失ってしまう者までいる。その「第九」の局長である薪剛さんのキャラが秀逸。もちろん青木や雪子さんもいい。ですが、その小柄な体で全責任を背負い、ずば抜けた知性・分析力・判断力・行動力で事件に立ち向かう姿に痺れます。
    猟奇的で残酷でおぞましい脳内画像に、ひたむきに向き合う「第九」のメンバーの姿が美しいです。

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  10. 評価:5.000 5.0

    大和先生の平安絵巻

    あの『源氏物語』を現代によみがえられせてくれて、ありがとうございます!
    古典を学ぶ上で文字だけでは解らなかった部分を、美しく丁寧に描いて下さったので、よく理解できました。
    源氏物語絵巻では引目鉤鼻で描かれていた男女が、この漫画の中ではそれぞれ個性豊かに、違う美しさで輝いてます。
    また、大和先生の独自の解釈でキャラを掘り下げてくれたり、原作では描かれなかった出会いの場面の補完など、
    少女漫画の醍醐味が味わえます。
    着物、調度品、内裏、自然など細部の描き方も素晴らしい。
    美しくも哀しい愛の物語、そんな世界を生きねばならない女性たちの姿を、ぜひ堪能してください。

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