5.0
カラーで読めて嬉しい
かわいいかわいいキャラ達。白黒でも十分可愛いのですが、それに色がつけば、かわいさ倍増です。ああ、このキャラはこんな髪の色で、こんな色の服を着ているのね、と思って、ほほえましい読ませてもらいました。ミッフィーの作者のD・ブルーナさんも限られた色しか使いませんでしたが、それゆえ、単純な中にも印象的な世界が広がる絵本となっていました。森下先生のこの『少年アシベ』も綺麗な色遣いで、こどもから大人まで読んでいて気持ちの良い漫画だな、と感じます。
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47682位 ?
かわいいかわいいキャラ達。白黒でも十分可愛いのですが、それに色がつけば、かわいさ倍増です。ああ、このキャラはこんな髪の色で、こんな色の服を着ているのね、と思って、ほほえましい読ませてもらいました。ミッフィーの作者のD・ブルーナさんも限られた色しか使いませんでしたが、それゆえ、単純な中にも印象的な世界が広がる絵本となっていました。森下先生のこの『少年アシベ』も綺麗な色遣いで、こどもから大人まで読んでいて気持ちの良い漫画だな、と感じます。
森下裕美先生の描く線は、本当にまろやかで、そしてそこから生み出されるキャラはかわいらしい。見ていて心が癒されます。恐れながら、一度マネしてキャラを描いてみようと試みましたが、本当に難しい。唯一無二の造形です。ちょっとズレれば、かわいさが失われてしまうのです。そして、4コマでちゃんとオチをつけてくれる構成も見事。クスっと笑える、そして人を傷つけないギャグです。見ていて幸せになる漫画。ゴマちゃんやアシベ君が本当にいたら、ナデナデしたい衝動に駆られます。
リーダーに、レッド、グリーン、シロン、4人そろってとんちんかん。
4人並んだ姿にワクワクします。決してスタイリッシュな怪盗ではないけれど、しょーもないものも盗むけど、
ギャグと、カンフーと、メカと、超能力で、4人の力が合わされば、世の中怖いもんなし!
捕まえられない警察も、ライバルたちも、抜作先生の学校の仲間も、何だか愛おしくなってくるマンガでした。
少女漫画の主人公とは思えない〝西郷さん”タイプのヒーロー・たけお。
でも、読んでいくうちに、ヒロイン・大和と同様に、彼に惚れてしまいます💛
まっすぐで、猪突猛進で、裏表なく、一途で、そして男気溢れるヒーロー。
大和もいじらしくてかわいい女の子。彼女が作ってくるお菓子が毎回、本当においしそう。
この純情カップルの行く末が幸多からんことを、砂川くん同様見守っていきたいと思います。
パタリロ、よくもまあ、こんなとてつもないキャラを生み出してくれました。魔夜峰央先生、すごいです! どの少女漫画を見渡しても、似てるキャラなんて見つかりません。そして長期連載にもかかわらず、キャラがブレない(体型はだいぶ変わってしまったが・・・)国王で、天才的頭脳を持っていて、ゴキブリ走法ができ、がめつくて、人をおちょくることは天下一品。でも、読んでいくうちに、弟のようにかわいく思えてきます。バンコラン、マライヒなど美形キャラの造形にも惚れ惚れ。でも、パタリロのペースに巻き込まれ、ギャグ化するのもご愛敬。お気に入りキャラはヒューイット。そして、宝石、落語、魔界、歴史、時事問題etc.作者の幅広い知識にも脱帽のマンガです。
あらゆるジャンルを描き、そのどれもがハイクオリティの作品を生み出してきた細野不二彦先生。
40年以上も第一線で活躍され、コンスタントに作品を発表されているのが驚きです。
そんな細野先生のライフワークともいえるのがこの「ギャラリーフェイク」
美術版の「ブラック・ジャック」ともいえる痛快な面白さ。フジタの切る啖呵にはスカッとします。
長期連載ゆえに、時に世相を反映した話もあり、時代を一刀両断してます。この作者の社会を見つめるまなざしは、鋭く、厳しく、そして温かい。絵画、彫刻、宝石、書道、香水、楽器、おもちゃ、人形、時計etc. 様々なものに価値を見出し、それをいとおしむ人たちの姿を描き、いつしか読んでいるこちらも、美術に関する知識が増えてゆきます。
誰もが知る「人魚姫」の哀しいお話を、現代のN.Y.で生まれ変わらせてくれました。そしてこの作者の描くキャラは、細部に神が宿っているかのように、繊細で流麗で、ただただ美しい。正に、現代のメルヘンを描くにふさわしい筆致です。また、加えて、ストーリーもロマンティックでいて、史実の原発事故を絡めた、シリアスなもの。宿命に向き合わなくてはならないキャラクターたちの苦悩や哀しみを、優しくヴェールで包みつつ、切ないながらも幸福を予感させる終わり方にしたのは、作者の見事な手腕でした。それにしても、月の光の中で女性化したジミーの美しさは、言葉にできません。
美国探偵事務所の4人のメンバーに依頼される変てこな依頼に加えて、次から次へと増えてゆく面白おかしいゲストたち。
時にこの4人以上に、ストレンジな強烈な個性を持ってます。もぐりの医者、怪盗、殺し屋、ライバル探偵事務所、コスプレイヤーetc. でもいつしか、この美川べるのワールドにハマり、愛おしく思えてきますし、笑えます。
ただ、初期は本当に丁寧にデティールまで描かれていて、構図とかもスタイリッシュだったのですが、9巻を越えたあたりから、白い部分が多くなってきたのが残念です。
本宮先生らしい、熱い男たちの群像を古代中国を舞台に描き切ってくれました。
歴史の史実でも項羽と劉邦は魅力的で語り継がれるキャラではありますが、本宮先生の手にかかれば、さらに人間臭く、骨太な魅力にあふれています。一番の史実からの改変は、虞美人が項羽と出会う前に、劉邦の妻だったこと。ですが、それゆえ歴史と運命の荒波にさらされる悲劇のヒロインとなり、物語がよりいっそうドラマティックなものとなりました。2人の英雄に愛されるのも納得な美しさです。序盤は劉邦が主役でしたが、終盤はもはや項羽の独壇場。本宮先生が珍しく(失礼)きちんと「四面楚歌」のシーンや項羽の最期まで描いてくれました。
大好きなお話で、昔、夢中になって読みました。
今、読みかえしても、その巧妙なストーリーテリングと流麗な絵には魅了されます。
あしべさんの描くキャラの美しさ、池田先生の1話完結のキレの見事さ。
デイモス、ビーナスが元神さまだったとは思えないほど残酷ではありますが、その背景に隠された2人の哀しい過去があるので、憎み切れません。そして時として、この2人以上に、人間の(特に女)の方が残酷になるときもあります。そんな中で、ヒロインの美奈子が唯一、可憐で清らかで純粋です。これなら、多くの男たち(デイモス含む)を魅了するのも納得です。
結局未完の物語ですが、自分の中では全17巻のうちの16巻で有終の美を飾ったと思ってます。
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少年アシベ ゴマちゃんセレクション