5.0
数十年ぶり
数十年ぶりにいくえみ綾さんの作品を読みました。当時、中学生だった私は、いくえみ綾さんの描く主人公に憧れ、男の子に恋していました。かっこよくて、スマートだけど、完璧ではなく、危なっかしい…人間味あふれる、そんな男の子を描かれていました。そして、数十年後、今またいくえみ綾さんの描く男の子に恋してしまいました。
読んでいくうちに、辛すぎて、切なすぎて、涙しました…でも、読む手は止まりませんでした。初めて読むのに、なんだか懐かしいような、中学生だった頃にタイムスリップしたような気持ちで読み終えました。
きっと最後、楡は幸せだったと…あの穏やかな笑顔を見た時、あー良かったと心から思いました。
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