5.0
仕方なかったと、割り切るにはあまりにも
いや、つらい…冒頭のエピソード読むだけで心が痛むのに、その後のお話を読むほどに主人公イレーネの心情が乗り移るようにして入ってきて、終始喉がつっかえたような、やりきれない気持ちになる。それでも先を読む手が止まりません。
それほど表現力のある、魅力ある作品だと言えますね。
叶わぬ恋のために命までも犠牲にして、異界へ一人旅立ったイレーネ。奇跡的に死なずに済み、それまでの全てを失った代わりに、人間界とは違う時間軸のせいで老いないまま23年が過ぎます。
すると、誰も来ないはずの異界に突然現れたのは、忘れたくても忘れられない想い人の息子で…
お話自体は難しくないんですが、魔法と異界のある世界を舞台に、イレーネだけでなく、彼女を取り巻く人々の抱える思いが丁寧に描写されていくので、だんだん読み手ものめり込んでしまうのです。
つらい、けど読みたい。もうなんでも良いから、誰でも良いから早く、少しでも報われてほしい!
続きを今かと待っています(^^)
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恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC