3.0
人のために死にたいと願う主人公
育ての親の祖父に先立たれ天街孤独の主人公、早く天寿を全うして祖父に会いたいと願う毎日。
自死など以ての外、せめて人の役に立ち死のうとご令嬢の身代わりに天堂家へ嫁ぎますがすぐ偽物とバレてしまう。
不思議なほど影のない主人公の死にたいという言葉に違和感を覚えながら読み進み、意に添わないとはいえ世話になった天堂家の、当時貴重だったであろう布団をジャキジャキに切って脱走を図ろうとした時点で主人公に共感できなくなってしまった。簀巻き(ふかふか布団巻き)から脱出するなら他に方法があると思うし、打ち直しが大変だよ~。
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天堂家物語