KUMA123さんの投稿一覧

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21 - 30件目/全146件
  1. 評価:5.000 5.0

    ゴジラ並の巨大怪物たちが大暴れ

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    私はこの漫画が好きで、全巻読みました。

    漫画の怪物は熊位の大きさが多いのですが、この作品ではビルより大きくて、街を壊しまくり、ゴジラ映画のような迫力です。
    その姿は虫系で、私にとってもぎりぎり耐え得る位の怖さと気持ち悪さで、見ごたえがあります。
    彼らは卵や子供を産むので、幼児や馬位など、いろんな大きさの怪物がいて、それら全てが人を襲って食べるので、街は大パニックです。

    映画館の死闘や、地下鉄トンネル内の移動(ゴキブリ型怪物が、人を肉団子にして貯め込んでいます)、船で隅田川や隠された暗渠を通過するアクションは手に汗を握るし、市民の命を顧みない政府の怪物掃討作戦は、兵士達の無表情で不気味な顔が見ものです。

    私のお勧めキャラは元体育教諭の竹重満(たけしげみつる=おじさん)で、
    彼は初めはマトモだったけれど、
    生徒会長の白崎奈央に懸想して錯乱し、以後は彼女を守る事のみに妄執して暴力的になり、周りにも迷惑をかけますが、
    他のメンバーは逃げるのがやっとなのに、武重は、怪物の背中を金づちで殴ったり、口吻を手で引きちぎるなど、凄まじい奮闘をします。

    結局、政府の「特殊生物対策部隊」は市民を巻き込んで大量の犠牲者を出しながら、怪物の根絶を図るも大した成果もなく、最後は、怪物と融合してゴジラ並の大きさになった「ファイナルフューズ武重」が、白崎を救う為だけに己を犠牲にして、結果的に、日本列島を救います(白崎もその思いをキチンと受け止めて、感謝の念を忘れません!)。
    第二部でも、主要キャラが何をやっても決定打にならない中、脳から再生して更に超絶化した武重が、ただただ白崎への愛の為に自分を犠牲にして、結果的に、今度は地球を救います。

    ですから私は、この漫画の真の主役は武重だと思うんです。

    私はこの「ファイナルフューズ武重」が気に入っていて、是非、実写映画化してテーマソングも作ってあげて、「愛に殉ずるダークヒーロー」として、ゴジラやガメラみたいに世界に発信したらいいと思うんですが、無理でしょうか…。

    皆さんも是非この漫画を読んで、「ファイナルフューズ武重」の奮闘ぶりを楽しんで、武重を好きになってくれたら嬉しいです!

    • 4
  2. 評価:3.000 3.0

    桃源島(元鬼ヶ島)でのいろんな事件

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    私は、この漫画を全部読みました。

    鬼を退治して追い出した桃太郎の子孫が、鬼ヶ島を桃源島と改名して現在まで住み続け、鬼の子孫の陸奥九世(むつここのせ)=九才が、島奪還のために桃源島に乗り込むというのは、ファンタジー好きにとって魅力的な設定です。

    九世は傍若無人で言葉遣いも失礼なので、人によって好みが分かれると思いますが、話す内容や行動は立派で、私は王の器だと思って気に入ってます。
    桃太郎の家来=犬・猿・雉の生まれ変わりの子孫や、死病に取りつかれた島の元総裁が、魂をウサギに移して更に活躍するなど、魅力的な場面も沢山あります。

    ですが…、話が途中から妙にダークになったり、今までとは不釣り合いな展開になったり、作者さんも話を作るのに苦労してるんだなぁ…と思うような状態になって、受け止め方は人によりますが、私は残念でした。

    ともあれ、打ち切りにはならず、頑張って最後まで、一応は納得のいく形に完結させてくれているので、悪い評価は忍びなくて、この評価にしておきます。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    話が進むと面白くなる

    「今際の国のアリス」のスピンオフという事で読んでみました。
    「今際の国のアリス」と同じ世界という設定らしいけど、趣も話も全く違っています。

    初めの10話位は惰性で読んだ感じですが、その後面白くなってきます。
    食べ物その他、様々な意味で追い詰められてきて、人々の本性がむき出しになって争いや追い出し&逃げ出しが始まり、平たく言えば、そういう人間劇場です。

    各自1枚ずつ持たされたトランプの謎や、東京に行くという行動や、初めから人格異常に見える人の暗躍などは、無理に作りすぎている気もして、ぐいぐい惹き込まれるって感じじゃありませんが、それなりに楽しめるレベルの作品になっていると思います。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    よくまとまっていて最後まで飽きさせません

    私は、この漫画がとても気に入っています。
    電子版で全72話の小品ですが、よくまとまっていて、最後まで飽きさせません。

    内容は、祖母の葬式で辺鄙な村を訪れた親戚一行が、恐ろしい怪奇に遭って村に閉じ込められるというものですが、
    恐ろしい怪奇も、読み手がギリギリ不快にならない程度に抑えられていながら(それでも、とても怖い)、次々と異なる「恐怖」がやって来て、安心して楽しく怖がり続ける事ができます。
    「陸の孤島」に閉じ込められたということで、サバイバルの要素も加わり、生き残りをかけて緊張感が高まります。

    後半になって怪奇の謎が明らかになり始めますが、これも、ホラーとして十分納得できるもので、違和感はありません。
    最後の最後まで意外な展開があって、メンバーの何人かは死んだり異世界に取り残されたりするのもホラーの定番ですが、不自然さは全くなく、全体を通して面白く、満足して楽しめます。

    • 0
  5. 評価:3.000 3.0

    不自然で、今ひとつ話に入っていけない

    ネタバレ レビューを表示する

    両親を殺され、怪しい少女ゆずかに惹かれる尋武の心情と葛藤は、読み応えがあり、先の展開も気にはなるんですが、
    尋武が、雨の日だけ人殺しが分かる(殺めた人の顔を背中にしょっているのが見える)というのもかなり無理な設定と思うけど、
    人殺しの肉しか食えない少女というのは(しかも人殺しをしてない人の肉は猛毒で吐いてしまうなんて…)、人間じゃない、化け物だと思うんだけど、そんな体になってしまった事の説明も全然なくて、不自然すぎて、ちょっと話に入っていけませんでした。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    超人的なレインが中世西欧的な世界で活躍

    剣と魔法が支配する中世ヨーロッパ的世界が舞台です。

    大国ザーマインで先王を倒して王となったレイグルが、小国サンクワールに攻めてきます。
    サンクワールは、部下の裏切りで出陣中の愚王ダグラスが殺害されますが、平民で傭兵上がりの上将軍レインの活躍で、ダグラスの娘シェルファが跡を継ぎ、
    レインを慕う人々と共に、王土を守って戦います。

    戦いの場面では剣が主力で、魔法は霧で視界を奪うなど、荒唐無稽ではない自然現象に順ずるものに収まっています。
    軍隊の陣形や、挟撃・伏兵など、戦法に基づいた闘いが説明と共に詳しく描かれて、国盗りや陰謀・同盟など、中世ヨーロッパ風の世界が味わえます。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    カッコいいラスボス

    猫(特にオス)のナワバリ争いの習性を、任侠世界みたいな話にしてあります。
    飼い猫も登場するけど、野良猫がメインの物語です。

    流れの猫のラスボスはとにかく最強で、誰も手が出せません。
    この町で一番強いオス猫=ロイも、ラスボスにはかないません。
    顔は怖いけど心は優しいラスボス…、一匹狼です。
    面倒見が良くて、仲良しのアヒルさんやチビ猫ちゃんをいつでも見守ってるし、弱い猫を見ると放っておけなくて、すぐ助けます。
    こういうヒーローってよくあるけど猫って所が新鮮です♪
    町猫の大将=ロイも、結構カッコいいですね。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    個性あふれるトリガーたちが魅力的

    カリスマ国王に支配された近未来独裁国家の日本…。
    凶悪犯罪撲滅の為、各都道府県に一人ずつ、銃殺許可証所有の「トリガー」が配置されます。

    嫌な奴が消されるとスッキリするけれど、「自分も撃たれちゃったらどうしよう~」って思ったりもします。
    各トリガー独自の裁量で、かなりメチャクチャに人が撃たれたりしてるんですよね…。
    典型的な英雄トリガーもいるけれど、老人や女性や、ノイローゼのトリガーまでいて、選考過程はどうなってんのか…、独裁国家はやっぱり怖いですね。

    東京や千葉や、各都道府県ごとにトリガーの活躍が描かれていて、次は何県のトリガーだろうと興味が湧くし、各トリガー達が皆個性的で、物語も皆それぞれ違って面白く、飽きさせません!

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    幅広い層を魅了する、深みのある優れた作品

    「鬼門街」と呼ばれる街で、怒りや憎しみや…負の感情を抱いた人の前に鬼が現れて「地獄行き」と引きかえに取引を持ちかけます。
    母を惨殺されたマサトは不良達に瀕死の暴行を受け、豪鬼と取引をして鬼の力を手に入れます。

    鬼憑きを含めた不良達の暴力や格闘などを基調にして、
    理不尽な暴力や、それに対する正義の怒り、常に変わらぬマサトの善良さや優しさや家族愛などが、
    混沌とも言えるこの世の過酷な現状を交えながら、淡々と描かれています。
    肉弾戦をメインとした格闘シーンは迫力があり、(不謹慎ではありますが)鬼憑き達による恐ろしい暴力や犯罪行為も非常にリアルで、全編を通し読む者の心を惹きつけます。

    単なる格闘漫画ではなく、罪を犯した鬼憑き共の心の闇や、自らも鬼に魂を売り渡したマサトの、彼らを裁く事の是非や苦悩、家族や知人への想いなど、奥深い描写が多数あり、
    マサトをはじめ、豪鬼や広瀬先輩など、登場人物も大変魅力なキャラとして描かれていて、
    様々な人が様々な角度から堪能できる、優れた作品になっています。

    紙の本の第一巻あとがきに、作者がこの作品を書くきっかけとなった事件(さぞ辛かったろうと思います)についてと、理不尽な暴力撲滅への思いが書かれてあって、
    そうした願いで作品が書かれるのは、とても大切な事だと思うし、
    一読者として、作者の願いが少しでも実現するようにと、思いました。

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  10. 評価:4.000 4.0

    鬼憑き同士のトーナメントの始まり

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    父親までが襲われ意識不明になってしまったマサト、復讐を誓い、過酷な運命に立ち向かっています。

    豪鬼を地獄へ連れ帰しに来た鬼が返り討ちにあってボコボコにされ、「今に、お前達の上に恐ろしい業=カツマが降りかかるぞっ」なんて捨て台詞を吐いて逃げて行くから何かと思ったら、
    「業=カルマ」とは、日本で一般的に使う「業(ごう)」ではなくて、鬼憑き同士が戦うトーナメントの事らしいです。
    鬼憑き同士のバトルという意味では、この第二部の方がお楽しみも多いとは思いますが、第一部の様々な奥深い内容が、皮相的になった感は否めません。

    とはいえ、豪鬼やマサトや広瀬先輩他、魅力的なキャラは健在で、マサトをはじめ鬼憑き達に決闘を強要する謎の人物は陰陽道を使うなど、新たな勢力の存在を示唆するようで、今後の展開が見逃せない内容になっています。

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