KUMA123さんの投稿一覧

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11 - 20件目/全146件
  1. 評価:4.000 4.0

    純和風のモンスター退治

    古都・宮古野市に「眷属」という妖怪が現れて、人を殺(あや)めて暴れます。
    朱雀・青龍・玄武・白虎の力を授かった4人の若者が、「眷属」退治の為、神器を駆使して闘います。

    モンスターものは、映画「エイリアン」の造形を基にした様な西洋風の漫画が多いのだけど、この作品は純和風で新鮮です。
    「眷属」の出現も、宮古野市を守る祠を人々が壊したのがきっかけで、陰陽道を背景に、様々な設定や説明がされています。
    猫・鮫・蛇など、動物の姿を基に、多彩に変貌した「眷属」達が登場します。
    この怪奇を警察がきちんと認知して、神器使いの若者達と協力して活躍するのも特徴です。

    大風呂敷をすぐに広げて「世界の存亡」とか「人類滅亡」とか言い出す漫画も結構ある中(しらける事もありますね)、この作品は、古代平安京を模して造られた宮古野市の由来に始まって、この街に限って話を進めているのが、かえって好印象です。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    前作同様、各話とも飽きさせない

    「緒方克己心霊ファイル」の続編です。緒方は高校生から大学生になりました。

    良い霊と勘違いして悪霊と契約してしまう話や、雪女と絡めた愛する男女の悲恋話、祠を壊された狐や、霊視による殺しの事件の解決など、前作同様、各話とも似たような話は全くなく、飽きさせません。
    各話で知り合った人達が、別の事件に関わって緒方に協力する事も、物語の奥行を深めています。

    前作では、高校の心霊クラブの仲間とのやり取りが、物語のスパイスになっていましたが、
    今回は、最初の方で助けた女性を霊能力者として訓練し、彼女が補佐役として緒方を助けています。
    訓練中の逸話や彼女の緒方に対する思いなども、話を盛り上げるスパイスになっています。

    緒方が作ってあげた彼女の使い魔の犬も凛々しいし、
    緒方の使い魔=ルルちゃんも、時々だけど、出てきますよ。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    古今の有名人を使った、作者の独自ワールド

    和洋古今の有名人達(主に武将)が、死ぬ間際に(←歴史を変えない為ですね)異世界に転送されて、そこには、エルフやドワーフ、竜の他いろんな魔物がいるんだけど、そこでも戦(いくさ)をするという話です。
    作者の気に入りの武将達を、作者の大好きなファンタジーワールドにぶち込んで、ぐつぐつ煮込んで作ったような作品です。

    転送された人間達は、「漂流物(ドルフターズ)」と「廃棄物(エンズ)」に大別されていて、
    「廃棄物(エンズ)」は魔物を率いて人類廃滅をめざす謎の「黒王」の陣営に、
    「漂流物(ドリフターズ)」は人によっていろいろだけど、「十月機関」という魔法を使う組織が支援をしています。

    主役は織田信長・那須与一・島津豊久の三人ですが、彼らを含め、転送されて来た人達は皆、作者好みに換骨奪胎アレンジされて、元の歴史上の人物とはかけ離れた全く違うキャラクターに変貌しています。…が、独自の個性あふれる作風に迫力と勢いがあって、さほど違和感なく楽しく読めます。
    ただ日本勢はともかく、西洋勢はちょっと酷いですね。ボケてもらしてばかりの人の他、体中から炎を出したり雪女になってたり、全く化け物みたいな異常ぶりで、歴史上の人物を思い浮かべずに読んだ方が無難な気がします。(何故か、中国の武将は出てきません)。

    非常に独創的でアクの強い作品ですが、信長・与一・豊久のキャラは特に際立っていて、三人のやり取りも楽しいし、彼らの「国盗り」の過程も面白く、攻めて来る「黒王」は長衣に全てが隠れて正体が分かりません。竜に魔物が乗って飛びながら攻撃して来ます。
    好みは分かれると思いますが、私は大変好きです。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    分かりやすい物語、戦闘場面も見やすい

    幼い頃に四肢を失う程の事故に遭いながらも無事だった主人公達が、知らない間に手や足に、ナノマシンの集合体=ARMS(凄い戦闘能力を持つ)を移植されていて、謎の組織=エグリゴリに狙われ追われて、戦う物語。
    ARMSを発動した肉弾戦の他、銃器や爆弾などの使用も豊富で、見ごたえのある戦闘場面になっています。絵が上手で読みやすいです。
    話も、主人公=高槻涼が幼い頃からサバイバルやトラップ作りの訓練を受けていたり(親が何かを知っていたらしい)、様々な謎を秘めながらも分かりやすく、高槻涼が思いを寄せる幼馴染のカツミの行方など、楽しく読める作品になっています。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    体の仕組みがわかります♪

    娘が好きでよく話すので、私も読んでみました。
    楽しくて面白くって、最高です!
    体の仕組みがよく分かって、「体を大事にしなくっちゃぁ」て気になります。

    白血球さんが、カッコいいですね♪

    • 0
  6. 評価:3.000 3.0

    変わってしまって悲しい…。

    私は「ハカイジュウ」が大好きで、同じ作者なのでこの漫画を読んだんです。
    でも、「ハカイジュウ」では、そんな事なかったのに…、

    胸が異常に肥大した、全然エロくない裸の女性が、意味もなく頻繁に出現して、
    また、この作者は人物の目が小さいのが特徴で、漫画としては一般的でないけれど、それなりにバランスの取れた上手な絵だったのに…、
    この漫画では、主要キャラの目が3~4倍大きくなって顔のバランスが崩れてへたくそになり、顔だけ別の人間が書いたみたいです。
    それに、「ハカイジュウ」では見られなかった新手のギャグが散見するけど、妙に不自然でなじみません。

    私はショックを受けて、これはきっと、編集部が読者受けの為に無理に要請したんだろうと想像(妄想)して、
    作者が気の毒になって、お話に勢いがないのも、きっとそういう「裏の事情」があるんだと想像(妄想)して、悲しくなりました。

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

    話の世界観が見えません。

    頑張って40話まで読みましたが、話の世界観(イメージ)が全く浮かんできません。

    突然現れた「トカゲの騎士」の主張する敵=魔法使いを知る手立てとなるモノは、
    ①地球を破壊するという、空に浮かんだ「ビスケットハンマー」
    ②魔法使いの作った手下の「泥人形」の、2つだけですが…、
    ①は、影のみで地球に比べどの程度の大きさなのか、詳しいデザインも全く不明で、地球を打ち砕くという方法もただ漠然としていて、
    ②は、突然1~2匹現れて道端をウロウロするだけで、こっちが攻撃しなければ、人を襲うどころか、ポストやベンチさえ壊しません。

    また、騎士が使えるべき「姫」というのがただの学生で、どこが姫なんだか…「姫」と言われるべき背景が全く描かれていません。普通のアパートに住んでいて、姉と父が出てきますが、彼らもただの人で、妹=娘が「姫」と知っているかさえ不明です。

    それと…申し訳ないと思うけど、主人公=夕日と姫が好きになれません。
    夕日は根暗で陰気なうえ、二人は大事な部分で他の仲間を騙しています。その理由も正当化できるものとは思えないし、浅はかに見えてしまいます。

    トカゲの騎士は好きなので(一番マトモですね)、星を一つ増やして、この評価にしておきます。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    真に迫った怖くて気持ち悪い作品

    ある日突然、動物たちが人面になって、人間に襲いかかる物語です。

    獣が人間化するのは、古くは100年前に、既にウェルズが小説「モロー博士の島」を発表していて、映画化も何度かされているので、
    この種の作品は、荒唐無稽なこの設定を、どこまでリアルティ豊かに表現するかが要(かなめ)と思うけど、そういう意味で、この漫画は十分成功していると思います。

    人やジンメン化した動物達がどんどん殺戮されるので、人によっては読むのがキツイと思いますが、
    自衛隊のヘリをはじめ、銃器での戦闘もふんだんに盛り込まれ、ジンメンとのやり取りも鬼気迫ります。

    ただ途中から、「死んでいい命なんかない」とか「皆の犠牲でここまで来られたんだっ」とか、もちろんそれらは意義ある大事な主張だとは思うけど、この同じセリフが紙面のの半分も占めるほど何度も何度も繰り返し出てくるので、私はちょっと読むのが疲れてしまった。

    また、画面だけでジンメンの恐怖を十分に感じさせる作者さんだからこそ、あまり壮大に(悪い言い方なら大風呂敷を広げすぎて)ジンメンの謎を理由づけるのは、かえって物語の興を削ぐ気がしました。謎解きを入れないと納得しない読者さんもいるだろうから、少しは必要だろうけど、映画「エイリアン」の一作目みたいに、画面に溢れる迫力だけで圧倒させるだけの方が、恐怖が凝縮されるんじゃないかと…、それだけの力量の作品だと思います。

    あと、個人の好みな訳だけど、主人公はじめ主要メンバーが悲しい結果になる事が多く、ハッピーエンドが好きな私はちょっと切なかったです。

    …とまあ、いろいろ文句を並べましたが(それで星を一つ減らしました)、ホラー好きなら(かなり気持ち悪いけど)読んで損のない良質の作品だと思うので、皆さんも楽しまれたらいいと思います。

    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    深海という、特殊環境での恐怖

    私は「水深6000mという特殊環境に閉じ込められる恐怖」に興味があって、この漫画を読みました。

    主人公のダメ社員ぶりにはイラつきましたが、
    3年前の事故の詳細を隠された上、機器の数値異常、原因の分からぬ死亡事故、3年前の生存者の発見や会社の非情な施設の切り捨てなど、見ごたえがあり、
    深海という特殊環境に対応した設備の描写などは、もう少し欲しかったけれど、概ね満足しています。

    ただ、ホラー目的で読む人には、不満が残るかもしれないと思いました。
    太陽に縁のない深海の恐ろしい怪奇現象を、地上の古代宗教(太陽崇拝)に結びつけるのは、無理があると思います。

    せっかく、漫画でも珍しい深海を舞台にしているのだから、せめて、例えば深海6000mから更に最深の海底火山の火口に希少鉱物のサンプル採取の為にケーブルを降ろしたら、そのケーブルを伝って正体不明の何かが這い上がってくるとか―深海に縁のある怪奇にしてくれたら、もっと良かった気はしました。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    ゴジラ並の巨大怪物たちが大暴れ

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    私はこの漫画が好きで、全巻読みました。

    漫画の怪物は熊位の大きさが多いのですが、この作品ではビルより大きくて、街を壊しまくり、ゴジラ映画のような迫力です。
    その姿は虫系で、私にとってもぎりぎり耐え得る位の怖さと気持ち悪さで、見ごたえがあります。
    彼らは卵や子供を産むので、幼児や馬位など、いろんな大きさの怪物がいて、それら全てが人を襲って食べるので、街は大パニックです。

    映画館の死闘や、地下鉄トンネル内の移動(ゴキブリ型怪物が、人を肉団子にして貯め込んでいます)、船で隅田川や隠された暗渠を通過するアクションは手に汗を握るし、市民の命を顧みない政府の怪物掃討作戦は、兵士達の無表情で不気味な顔が見ものです。

    私のお勧めキャラは元体育教諭の竹重満(たけしげみつる=おじさん)で、
    彼は初めはマトモだったけれど、
    生徒会長の白崎奈央に懸想して錯乱し、以後は彼女を守る事のみに妄執して暴力的になり、周りにも迷惑をかけますが、
    他のメンバーは逃げるのがやっとなのに、武重は、怪物の背中を金づちで殴ったり、口吻を手で引きちぎるなど、凄まじい奮闘をします。

    結局、政府の「特殊生物対策部隊」は市民を巻き込んで大量の犠牲者を出しながら、怪物の根絶を図るも大した成果もなく、最後は、怪物と融合してゴジラ並の大きさになった「ファイナルフューズ武重」が、白崎を救う為だけに己を犠牲にして、結果的に、日本列島を救います(白崎もその思いをキチンと受け止めて、感謝の念を忘れません!)。
    第二部でも、主要キャラが何をやっても決定打にならない中、脳から再生して更に超絶化した武重が、ただただ白崎への愛の為に自分を犠牲にして、結果的に、今度は地球を救います。

    ですから私は、この漫画の真の主役は武重だと思うんです。

    私はこの「ファイナルフューズ武重」が気に入っていて、是非、実写映画化してテーマソングも作ってあげて、「愛に殉ずるダークヒーロー」として、ゴジラやガメラみたいに世界に発信したらいいと思うんですが、無理でしょうか…。

    皆さんも是非この漫画を読んで、「ファイナルフューズ武重」の奮闘ぶりを楽しんで、武重を好きになってくれたら嬉しいです!

    • 4

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