5.0
興味深かった
作中のエピソードのなかで「そこまでドエライ事件になったことはないけど、自分にも少し当てはまる部分はあるなぁ」と思うことがチラホラあり、興味深かったです。
発達障害って、ここからが健常・ここからが障害っていうはっきりしたボーダーラインがあるわけではなく、誰しもどこかに発達障害っぽさというものを持ってるものなのかなと考えさせられました。真っ黒か真っ白かではなく、みんなグレーゾーンの中にいて、黒寄りにいるか白寄りにいるかの違いでしかないのかも。
片付けられないとか、特定のこだわりがあるとか、時間を計画的に使えないとか、健常者にも多かれ少なかれありますし。
個人的にはあとがきの「障がい者」の件で、診断が下っている側である作者さんの受け止め方を知ることができたのがすごくスッキリしました。
健常者が勝手に「害の字は差別」とか言ってるだけで、障害者からしたら余計なお世話なんじゃないのかなと常々思っていたものの、なかなか当事者側の意見を目にする機会ってなかったので。
「差別じゃなく区別」という言葉に長年のモヤモヤが晴れました。
純粋に内容も面白く、軽快な語り口や作者さんの人柄も好みでした。思いきってまとめ買いしてみてよかったです。
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毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で