4.0
読みごたえありです。
池田理代子先生の漫画『ベルサイユのばら』はかなり小さい頃から知って読んでいて
まだ小さかったので話も全然わかってないところがあったけれど、それでも好きでわからないなりに読んでいました。
でも『オルフェウスの窓』は小さい頃からその存在をずっと知ってはいましたが、まともに読んだことはありませんでした。
面白くないというイメージがなぜかあり、なんとなく敬遠していました。
あまり記憶にはないけれどたぶん、その小さい頃に姉だったか…年上の誰かから本を借りてページをめくったことはあるんだと思います。
けれどそれが子供が読むには難しすぎて、理解ができなかったんだと思います。
で、読まず嫌いでそのまま、ずーっと読むことなく今まできました。
そして現在。(もうアラフィフです。時の経つのは早い…。)
めちゃコミで、ちょっと浅ましいながらも何話かを無料で読めるような漫画を探していたところ(苦笑)
たまたま見つけて読んでみました。
で、この歳になって読んでみると…
面白い…!!!
なんというか昔の、文体も古い文体で書かれた小説なんかを読んでるみたいな感じ。
いい意味で時代を感じるし、いい意味での重さ(重み)も感じます。
そして子供の頃にはベルばらの舞台のフランスはイメージしやすく受け入れやすく、オルフェウスの窓の舞台のドイツはいまひとつどんな国かイメージしづらくてとっつきにかったんだと思いますが
今読むと『ドイツのこの頃って実際こんな感じだったのかな…』とものすごく興味をそそられます。
なんていうんだろう、恋愛ものではあるけれど時代背景や音楽をからめてて、渋さや重さがあって…
その時代のその国ならではの大きなドラマが描かれていて
ものすごい手応え、読みごたえがあります。
年を取って、この面白さがわかるようになってよかったよなあ…と思いました。(笑)
最後まで読むと思います。
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オルフェウスの窓