なんで白石が罠にかかるのか分からない。けもの道に仕掛けられた大きさも高さも動物用の罠だったのに…。まぁ、ギャグなんだろうけど。この登場のさせ方で白石というキャラクターの立ち位置を宣言している。白石のキャラは登場当初から揺るぎないものだったんだ。
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なんで白石が罠にかかるのか分からない。けもの道に仕掛けられた大きさも高さも動物用の罠だったのに…。まぁ、ギャグなんだろうけど。この登場のさせ方で白石というキャラクターの立ち位置を宣言している。白石のキャラは登場当初から揺るぎないものだったんだ。
「203高地で会ってたかもな」同僚感を出して構えを解くのも相手の油断を誘うため。一つのセリフと動きだけで緒方のキャラクターを確立させて読者に提示した。煮ても焼いても喰えない奴なのだ。再読でないと気付けないけどね。
その後の杉元のセリフからも、本作品の登場人物達は、現代の我々日本人とは全く別の生き物なのだということに段々気付いていく。
2人目の入れ墨男、撃たれたんだ。撃たれたとすぐに分からない様に描くところが演出の妙。剣を木の幹に刺して、それをライフルの支柱するとか、そういう細かい演出が素晴らしい。最後のコマの尾形の構えも素晴らしい。この構え一つで、手練れ感半端ない。素晴らしい演出!
アシリパさんの話し方が好きだ。最短で的を突く感じ。現実的で筋が通ってて理知的。行動も同じ。明確で無駄な事は一切しない。ナイフの様な思考回路がもたらすものだと思う。父親の教育の賜物だな。
金塊を見つける → 囚人用無し → ◯刑執行 → 敵討ち
なんて思考はかなり頭が良くなきゃたどり着かないよ。
それにしても杉元、皮剥ぎの手際、良すぎないか?
この縦読み編集、凄く出来が良い。恐らく作者本人が監修してるんじゃないかな。そうでないなら担当者様の心を込めた編集作業に感謝しなければならない。
熊が出てきたシーン、漫画なのにびっくりしたよ。素晴らしい演出力だ。
アシリパさんの話し方が好きだ。最短で的を突く感じ。現実的で筋が通ってて理知的だ。
オッサンが逃げてから、杉本がオッサンを排除する決意をして追いかけるまでどの位時間が経過していたのだろうか?作品を読んでる限りでは、ほぼ瞬間的な感じがしたが、状況からすれば小一時間は経ってるのでしょう。
場面転換に「?」となる箇所があった。オスカルとフェルゼンが再会した直後(?)、アンドレがオスカルに話し掛けるところ。時空を見失う感じだ。もっと丁寧にシーンを重ねて欲しい。
203高地から砂金探しへの場面転換が素晴らしい。日露戦争直後という時代設定が絶妙。日露戦争も太平洋戦争も負った傷は大きかったが、勝利は傷を癒やし、日露戦争の傷はあまりクローズアップされることがない。凄惨な旅順攻略戦も英雄談として彩られる。近代国家へと移行する特別の時代。この時代でしか成立しない全てが絶妙な物語。この作者、何者?
一色先生、こんな素晴らしい作品を生み出して頂き本当にありがとうございました。漫画史に残る名作です。永遠に読みつがれ、読む人全員を涙でグシャグシャにするでしょう。
ひょっしてこの作品って、交響曲(またはピアノコンチェルト)の形式を踏まえてるんじゃないですか?
第一楽章 少年期編 本作品全体のサムネイルになるような主題を提示。
第ニ楽章 マリア編 シックな感じで。
第三楽章 ショパンコンクール編 華やかなハイライトって感じで。
大四楽章 帰還と再生編 もう何ていうかカタルシスって感じで。
ゴールデンカムイ
016話
第6話 迫害(1)