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二世代のボーイズラブ
親世代と子世代の二世代によって繰り広げられる、壮大なボーイズラブという設定がとても斬新で、読んでいてどんどん引き込まれていきました。ですが、攻めに当たる男が当初は親子揃って傲慢で身勝手で、気分が悪くなるシーンも多々ある上、受けにもイライラさせられる展開が多く、かなり気分が悪くなる描写も多かったです。
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226位 ?
親世代と子世代の二世代によって繰り広げられる、壮大なボーイズラブという設定がとても斬新で、読んでいてどんどん引き込まれていきました。ですが、攻めに当たる男が当初は親子揃って傲慢で身勝手で、気分が悪くなるシーンも多々ある上、受けにもイライラさせられる展開が多く、かなり気分が悪くなる描写も多かったです。
登場人物達は主人公を始め全員が性格の良い人物とは言えず、しかしそれがかえって人間臭さを感じさせますね。しかし夫の不倫相手が一番タチの悪い女でした。妊娠という手段を用いる事ほど卑劣な手段はありませんね。
エセンの父親が敵対していた一族を根絶やしにした挙げ句、その後継ぎであるクリフだけを生かして◯待した事が全ての悲劇に繋がった。いっその事、クリフも◯していればこんな悲劇は起きなかったのに。エセンの言動もかなり身勝手で、好感は持てないのですが。
お金にしか幸せを見出せない人間もいれば、お金がなくても幸せを感じられる人もいる。その事を改めて感じさせてくれる作品です。
個人的に、この物語の一番の悪役は主人公春音の母親の紫織でした。この人も幼少期には母親に万引きを強要され、挙げ句の果てには捨てられてロ◯コンの変態男に売られたりと過酷な人生を送ってきて、その事に対しては同情すべきだと思います。しかしだからといって春音の父親を自◯に追い込んだり娘を道具にしたりと、人として最低な行いばかりで嫌悪感が勝ってしまいました。
日本と中国の裏社会で行われている、臓器売買に関する壮絶な頭脳戦や心理戦が繰り広げられる物語です。富裕層が弱者を道具のように扱い、臓器提供のためだけに生かされる主人公とその兄の悲しい運命が、現実に存在する誰かのものでもあるのではないかと思うと、恐ろしくも悲しくもあります。
あまりに悲しく、生き残った三女も父親も一生苦しみ続けながら生きていかなくてはならなかったのが胸が痛いです。ただ、元ネタとなった事件は継母ではなく四姉妹の実母の不倫が原因だったらしいので、それに比べたらこの漫画の方が実の親からの仕打ちではなかっただけ救いがあったのかな…なんて考えたりもしてしまいました。それでも悲惨な結末である事に変わりはないのですが。
昔っぽさが残る画風で描かれる怪奇な世界。人間の心の禍々しい部分が上手く描かれています。やはり恋心や嫉妬は人から正常な判断力を奪ってしまいますね。
主人公の兄が怨霊となって恋人であった男性の側にとどまり続ける話です。ですがこの恋人もかなり闇深い人物で、そのせいで大勢の人間が不幸になっている事が話が進むにつれて明らかになっていき、兄の霊は実は妹である主人公を守ろうとしているのでは?とも思えました。やはり霊よりも生きている人間こそが恐ろしいですね。
絵がとても美麗で、登場人物達が全員美男美女ばかりなので読んでいてとても面白いです。
ただ、主人公が憑依した、ルカの意地の悪い叔母が美人過ぎて、これでコンプレックスを感じてたとは、両親や姉はどれほどすごい美貌の持ち主だったのかと思わずにはいられませんでした笑
まだ読み始めたばかりですが、どことなく横溝正史の代表作の「犬神家の一族」を彷彿とさせる物語で、これからどんどん面白い展開になりそうで先が気になって仕方ありません。
しかし、主人公もいくら好きな人から笑顔が気持ち悪いと言われたトラウマがあるからといって、ずっと笑わないで生きていけるものなんだろうか?と疑問に思わずにはいられません。まぁ、その人と立場に立たされなければ分からない感情はあると思いますが…。
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愛も憎しみも沈黙の中で