5.0
不遜な父、無関心な母、傲慢で意地悪な姉という家内で冷遇され続けてきた子爵令嬢クラリスが、「人喰い辺境伯」と呼ばれるジークフリート・グーテンベルグに姉の身代わりとして嫁がされるところから始まるこのお話は、家族に虐げられ、悪評の高い人の元へ身代わりとして嫁ぎ、そこで愛されて幸せになるというありがちなお話のようにも思えます。
でもクラリスが植物の知識を使って下水管の悪臭に対処したり、新聞を読んで政治的な事にも関心をもっていたりするなど、よくあるお話とは少し違うのかな、とも思われます。
そして何よりも、メイドのメアリーを始めとする使用人達、辺境伯の叔母様や部下の人達など、クラリスの周りの人が皆いい人なのは、読んでいて気持ちがいいです。
それはクラリスが周りの人皆に気遣いし優しく接することができるからなのでしょうね。
19話までしか読んでないので、この先どうなっていくのか楽しみです。
因みに政治や戦いの事には饒舌なのに、それ以外の事には口数少なくて照れ屋な辺境伯様はとても素敵です。
-
0
身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される