4.0
壮大なお話です
かなり複雑設定で、二人とも本来の地位からは格下げのような形で出会うのですが、表向きの地位は違っても、人となりで、二人とも相手の本質が見えてきます。二人とも聡明で、愛情深く、自分たちの正義のためには、自身が犠牲になることも構わず、お互いを心配しながら、尊重しあい、共に戦い、前に進んでいく姿が爽快で、ジーンとします。絵もきれいだし、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
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401位 ?
かなり複雑設定で、二人とも本来の地位からは格下げのような形で出会うのですが、表向きの地位は違っても、人となりで、二人とも相手の本質が見えてきます。二人とも聡明で、愛情深く、自分たちの正義のためには、自身が犠牲になることも構わず、お互いを心配しながら、尊重しあい、共に戦い、前に進んでいく姿が爽快で、ジーンとします。絵もきれいだし、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
まず、絵がとってもきれいです。そして、お話もドキドキ。2重スパイのような感じでしょうか。両親の命を人質に脅され、長男アケナウスの命令で、毒をかけ失明させた張本人でありながら、自分を2度も救ってくれた第37連隊少佐エゼカイルに永遠に許されずとも彼のそばにいて役に立ちたいと願い、僻地の別宅にやってきた主人公。身分不相応な高貴な名前らしいけれど、ここで使われる通称はアケナウスに与えられたローズ。罪を償うべく、乳母を頼って北部の別宅へ来たエゼカイルの屋敷に洗濯係としてやってくる。失明後、乳母のいる僻地の別宅で乳母以外には冷たく接するが、彼を少佐と呼び、過去の栄光を思い出させるようなミレナ女学院での一件から、エゼカイル付きの専属侍女となる。字が読める事、高齢で自分の後の、中心ではなく女主人としてエゼカイルをアケナウスから守ってくれる後継者を望む乳母に見込まれたが、専属侍女としての最初の手紙は、毒をかけた犯人の捜索状況。心を許し始めるエゼカイルと彼を羨望するローズ。けれど、絶対にばれてはいけない彼女の過ち。この辺のかけひきが今後どうなっていくのか、すごく楽しみ。お話のテンポもいいし、大作の予感です。
王命で、無理やり婚約させられた幼いハディウスとエミリア。エミリアは恋に落ちますが、ハディウスはエミリアとは距離を置き、その間、エミリアはハディウスの母から色々いじわるされ、ハディウスもところん冷たい。彼女の支えは、彼女を大切に思う父の後妻である義母、顔にあざのあるかわいい妹、そして、反抗期で無理な野望に燃える弟。王命で貴族と婚約してしまったため、直接エミリアが働く事もゆるされず、王室からの手当てもすぐに止まり、貧しいながらも、幸せな家庭。
ハディウスが今までエミリアをほったらかしておいたのは、彼なりの事情があるのです。お金と権力にすがりつく大人たちの欲望に婚約直後ハディウスが気づいてしまった時から、ややこしい手をつかいまくり、エミリアの安全を第一に考え行動したせいで、愛するエミリアには誤解されまくり、けれど、エミリアだけでなく、エミリアを支える家族も大好きなハディウスは、学校を卒業するタイミングでいろいろ仕掛けてきます。母親には、強力な権力者が二人ついていますが、ハディウス切れ者ですからね、着々といろんな事を決めて、行動していきます。壮大な計画ですが、基本はハディウスのエミリアへの一途な恋心。ただただ、エミリアが好きなために、ここまでやってくれるのか、いいぞ、がんばれハディウス、という感じです。
賠償金を払えない敗戦国に対して、大魔導士を皇太子妃として嫁に出すことを条件に戦争を終えた2国。元敵国に嫁ぎ、精一杯2国間の関係をよくするためにも、そして目の前の人々をたすけるためにも、心身ともに尽くしてきたシェリア。戦争で魔法に苦しめられた国民にとって、魔導士はありがたい存在とは言えず、さらに夫の皇太子ヘリオスからは命令ばかりで、夫婦らしい会話もなく、10年の苦しい結婚生活で唯一優しく接してくれた第2皇子のグリードの口車に乗せられ、魔力をすべて失い、この世を去ってしまう。ところが、寝室で目を開けるとヘリオスの顔がすぐ近くにあり、なんでも医者の話では、結婚一周年式典の疲れが出て、研究室で倒れた事になっていた。2周目人生を送ることになったシェリア。お金を稼いで、賠償金を一人で返金し、実家へ戻ることを決意。離婚を決意してしまうと、寝室にヘリオスが来ない事、結婚1年目でヘリオスが側室を迎えたことなど、今となっては、どうでもよく、本音をどんどんヘリオスにぶつけていきます。実際は、結婚式でシェリアに一目ぼれし、シェリアを天使だとさえ思っていたヘリウス。彼女を遠ざけていたのは、実は彼女を守りたいがためだったのですが、全くそれでは気づいてもらえない事、そして、離婚を切り出されるまで愛想をつかされていることに気づいたヘリウス。最初は、焦りやシェリアが心配になったりすると、命令口調になり、また、シェリアに怒られる、というのを繰り返すのですが、根本的にシェリアが好きだから、こうなるわけで、怒られて、反省して、シェリアに寄り添いながら、気持ちを伝えていく努力をしていきます。だんだんとシェリアもヘリウスの愛情や彼のやさしさに寄り添っていきます。ヘリウスは最初からシェリアに惚れてますし、シェリアも仲の良い夫婦になりたい、と思っていたので、根本的に両想い。しかし、言い方の違いで、ここまで相手を傷つけ、離れてしまうか、もしくは、相手が自分の話を聞いてくれて、自分も相手の話を聞きたい、そういう関係になれば、どんどん寄り添っていけるものなんだな、というのが見えてきます。あと、表紙の絵は、あまりすきではありませんが、作品中のシェリアはとってもかわいいです。
子供の頃の初恋相手が突然失踪。きちんと現状を見つめられないまま、彼氏ができても本気になれず、終わってしまう。そんな時、初恋相手の倫にそっくりな飛鳥に出会い、飛鳥も子供の頃の記憶がないため、もしかしたら、本当に倫なのかもしれない、と飛鳥にはまっていく真美。この真美が飛鳥に出会った事で、飛鳥は真美の人間関係に巻き込まれてしまう事になります。怖く見える人、優しく接する人、でもその人たちにも色々事情があり、信じていいのか、悪いのか、切り離していくべきなのか、みんな悩む感じです。あと、飛鳥に対する気持ちは、飛鳥に本当に向かっているのか、というのも気になります。新しい事実が明るみになる度に、そう言う事だったんだ、という驚きがあって、おもしろいです。
ジオネビタの呼称がイネットって言う所で、もうストーリーから脱落してます。イネットは、クレチマンに語り続けるナレーター形式で進んで行きますが、クレチマンが一体何者なのか。イネットも愛する双子の兄弟であるヨハンことヨハネスもクレチマンと時々遭遇するのですが、クレチマンの顔が怖い、という印象は残るものの、正体はさっぱり。
でも、ヨハンのイネットへの一途な想いが苦しく、愛おしく、ヨハンを好きだったために、母によって幽閉され、商品のように家門のために、父が決めた相手に嫁に出されるイネットの苦しい立場と感情に惹かれていきました。どんどん奔放になっていくイネットと恋い焦がれるヨハンは、どう収拾がつくのか、クレチマンは、どう絡んでいくのか、ストーリーから脱落しながら、楽しく読んでます。
主人公のレイチェルはご近所の3歳年下のノアに恋してる。ある日、ノアが姉の病弱なアリシアに対する気持ちがただの家族愛ではなく、恋心だと気づいた。姉に恋する自分を気持ち悪く思い、姉を自分の恋心で汚したくない、と必死に隠すも、レイチェルにはお見通し。レイチェルは自分の恋心を隠し、ノアが最後の一瞬までアリシアの傍にいたい、という願いを叶える手伝いを買って出た。ノアと偽装結婚をし、アリシアを連れて、環境の良い場所へ引っ越し。途中、ノアがレイチェルに気があるように見えて、レイチェルもその度揺れて、でもやっぱり、アリシア一番、みたいな苦しい状況が続いています。アリシアの余命は長くないので、いつかは3人から二人になるんでしょうが、途中まで読んで、どうも、ノアがずるいような気がします。レイチェルの気持ちをわざと揺らしているような。
アリシアとノアの実家が介護をレイチェルに任せきり、とかレイチェルの父がレイチェルに伝える前にノアの家族にレイチェルとブライアンを結婚させて、引っ越しする際、アリシアも連れて療養に行く事を提案したり、ちょっと無理やりな展開もありますが、お話のテンポも良く、毎日更新楽しみにしています。
15年前小さな王国が欲深い王のいる隣国に襲われ、父を失った後、身重の母が生き残った数少ない領民と一緒に見つけた小さな領地で幸せに暮らしていたエリカ。心優しい彼女が14歳の誕生日を迎えた頃、再び欲深い王の兵に襲われ、今回はたった一人だけ生き残ってしまいます。復讐だけを目的に生きていくエリカは、敵か味方かわからない人物に囲まれ、小さな幸せを見つけた際も、復讐に引き連れ、暗い闇に向かいます。一方、優しいラウ君にも彼の優しさにつけこんだ王の手によって、生き地獄を見ています。復讐劇が続くのですが、最後は急展開を迎え、ドドドっと、あっという間にエンディング。美しい絵とともに最後まで楽しく読めました。
前世で最愛の夫と親友が裏で愛人関係を持ち、結婚前に子どもまで作っていたうえに、鉱山目当てに結婚され、初夜以外は寝室も共にせず、毒を盛られて始末されてしまう主人公。絶対、復讐したい、という願いが叶い、人生をやり直す時点で、権力者に結婚を提案する、という内容。このまま、嘘の結婚相手に本気になっていくんでしょう。よくある展開ではありますが、公爵さまに色気があって、ドキドキするので、満足してます。本当の復讐って、陥れようとした相手より、幸せになる事だと思うので、これからどんどん、公爵さまと近くなって、幸せになってもらいたいものです。
本編(?)では、冷徹、仕事完璧人間で、主人公ナツが振り回されっぱなしでしたが、皆川篇は、ところがどっこい、皆川のあわてっぷり、焦り、がどこまでもひねくれた独り言と一緒に溢れでてきます。ナツも相当からかい易いキャラですが、もうナツに構いたくって、いじめたくってたまらない、その上、完璧に見えて実は恋愛不器用で、恋に溺れた事がないので、ナツに溺れて傷つくのが怖くて、立ち止まったり、後ろ下がったり。そこが本編では、ナツは自分に魅力がない、と受け取ってしまっていたのですが、皆川篇を読んで、ああ、なるほど、となりました。本編の続きもあるのですが、今度は皆川家の弟家族も見たいな、続編ないのかな、なんて期待してしまいます。
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光と影