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最強のダィテス夫婦
次男ジュリアスを溺愛する王妃によって、王太子を廃位になった長男マティサ。王命によりダィテス公爵の長女ミリアーナと婚姻するため側近のコシスと二人でダィテス領にやって来た。そこで見たのは、日本から転生してきたミリアーナが再現した知恵の数々。中世の町にはない車、お湯のでる蛇口、爆弾、そして、豊かになった国でBLを流行らせる、と言う先進国異文化に驚き、ミリアーナの父と共に豊かなダィテスの土地とミリアーナが狙われないよう、秘密にしていこうと考える。ただ、未熟な弟の失態を修復するため王に呼び出され、もめ事にも巻き込まれ、秘密がもれて行きます。BL文化は理解したくない、というか、マティサとコシスもそういう関係で、BL腐女子たちの執筆の餌食になるのを嫌がるマティサですが、初めて会った時からミリアーナに惹かれ、ミリアーナもマティサの同志のように大活躍。国の治め方についてもミリアーナの意見に真髄し、共に歩む家臣たちのヘッドハンティングも上手だし、素敵な仲間たちと友好国の輪を力強く進めて明るい未来を築いていく、とても希望に満ちた明るい作品です。それぞれのキャラも個性豊かで悪役さえ憎めない。画力も確かでミリアーナのよだれ出してる絵までかわいい。おすすめです。
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ダィテス領攻防記