4.0
読みやすい
まず、37話完結という手軽さで躊躇なく読み始めました。絵もきれいだし、アーティファクトの化身達も美しく、お話もサクサク進み、最後の方は、これで収拾つくのか、もしかして、仮の完結で続編に続いてしまうのか、とドキドキしましたが、良い意味で期待を裏切って、ちゃんと完結しました。
主人公のフィーリが辛い前世から転生し、自分で選べない親との関係は整理し、新しい人間関係を築いていくのですが、そのきっかけを作ったテリオス第1王子がなぜ、そこまで非道な道を進んでいたのか、その謎が最終回で明かされます。
彼の支配欲の先に欲した物がフィーリと同じく父からの愛と、父が愛した、楽しそうで暖かな家庭への憧れ。父が愛していたのは王妃の母ではなく、側妃のディア。そして側妃とその息子のアステールと過ごす父がキラキラして見えたテリオス。戦争の才を父に認められてからは、その才で父に振り向いてもらおうと思っていたのに、失脚してしまうという、ちょっと同情してしまう結果になりました。
自分を不幸にした者への本物の復讐は、自分が幸せになること。フィーリは幸せを掴むだけでなく、テリオスもやっつけてしまうので、37話で完璧な復讐劇が成就し、読み終えてスッキリする作品でした。
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殿下、運命は私が決めます