茹で玉子さんの投稿一覧

投稿
149
いいね獲得
56
評価5 13% 20
評価4 78% 116
評価3 6% 9
評価2 3% 4
評価1 0% 0
1 - 10件目/全108件
  1. 評価:4.000 4.0

    最強のダィテス夫婦

    ネタバレ レビューを表示する

    次男ジュリアスを溺愛する王妃によって、王太子を廃位になった長男マティサ。王命によりダィテス公爵の長女ミリアーナと婚姻するため側近のコシスと二人でダィテス領にやって来た。そこで見たのは、日本から転生してきたミリアーナが再現した知恵の数々。中世の町にはない車、お湯のでる蛇口、爆弾、そして、豊かになった国でBLを流行らせる、と言う先進国異文化に驚き、ミリアーナの父と共に豊かなダィテスの土地とミリアーナが狙われないよう、秘密にしていこうと考える。ただ、未熟な弟の失態を修復するため王に呼び出され、もめ事にも巻き込まれ、秘密がもれて行きます。BL文化は理解したくない、というか、マティサとコシスもそういう関係で、BL腐女子たちの執筆の餌食になるのを嫌がるマティサですが、初めて会った時からミリアーナに惹かれ、ミリアーナもマティサの同志のように大活躍。国の治め方についてもミリアーナの意見に真髄し、共に歩む家臣たちのヘッドハンティングも上手だし、素敵な仲間たちと友好国の輪を力強く進めて明るい未来を築いていく、とても希望に満ちた明るい作品です。それぞれのキャラも個性豊かで悪役さえ憎めない。画力も確かでミリアーナのよだれ出してる絵までかわいい。おすすめです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    三度おいしい名作

    ネタバレ レビューを表示する

    まず、お話も然ることながら、画力が素晴らしい作品です。そして、美術品や京都の名所に骨董品屋の孫の清貴の丁寧な解説が加わり、3度おいしい。変わり者3世代が経営するカフェのような骨董品屋に祖父のお宝絵巻をこっそり持ってきた事から、その目利きの才能を買われバイトとしてやってきた葵。凄腕鑑定士のオーナー、息子は作家、そして、孫はオーナーの眼力を受け継いだ学生で鑑定士見習いのホームズ。ホームズと言うニックネームは名字が家頭だから、といちいち孫の清貴ですが、ただ、巻物の鑑定を頼んだだけで、葵が無断で持ち出すほど、お金が必要だった事まで見抜き、その上で、自力で目的のためにお金を稼げるようバイトを勧め、またその目的について考える時間も与える。ホームズ清貴にやっかいな相談事が多いのは、鋭い洞察力で謎に迫るだけでなく、そうなったいきさつに心を寄せ、さりげなく仲を取り持ち、見守って、それぞれ納得させてくれる優しさが根底にあるからだと思います。また、しっかりとした絆を持つ3世代ですが、息子や孫はそれぞれ相手に嫉妬するような面もありながら、敬い合っている、というのも感慨深い。葵と清貴の恋物語もついてきて、お勧めです。

    • 2
  3. 評価:4.000 4.0

    執着オレ様男に別れは必須

    ドラマの予告がおもしろく、クエストの作品のリストに見つけたので読み始めました。絵があまり好みではないのですが、ドラマの竹内さんがおもしろくて引き留められるように2話ほど読み、それからは楽しんでます。
    いろんな作品を読んで思うのですが、この手のオレ様男や執着男には一発別れて自分を見つめ直す時間が必要ですね。相手の幸せを願ってこそ愛なのに、オレがオレがと自分の主張ばかり。そして、そんな執着オレ様男にひっついて、自己を見失ってしまう女がいるのも、また然り。この二人は、二人だけの狭い世界でどんどん執着と依存が深刻化してしまう前に外の世界を知る時間が持てて、本当に良かったと思います。
    お料理が良く出てくるので、家でも作ってみたい、飲んでみたい、というものが多いのも、作品の魅力です。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    お互いを想う気持ちが深い

    ネタバレ レビューを表示する

    小さい頃から大企業の跡継ぎという立場から、周りの全ての人間から生命を狙われ続けるアーサー。お世話するメイドも人間は嫌だ、という事で、ロボットメイドを開発する、と約束した側近。到底そんな物はできるわけなく、代わりに無表情の元格闘家のマリーがスカウトされます。方や常に緊張状態のアーサー、方や無表情のため誰からも愛されなかったマリー、でも二人だけの時はアーサーはマリーに甘え、甘やかし、マリーも無表情ながらキュンキュンしつつ誠実にアーサーに仕える二人は最高に可愛く、マリーのかっこいい格闘は頻繁に見られるし、最高です。
    嘘をつく人間が嫌いなアーサーに、実はロボットのふりをしている、という命がけの大嘘がバレてはいけないマリー、けれど、マリーにキュンキュンするアーサーはロボットに恋する自分は不毛だと感じるアーサーのずれがまた尊い。おすすめです。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    サクサク読みやすい

    無料分12話読みました。主人公の彩は22歳の時に両親を事故で亡くしてから親が残してくれた家で高2の真宙と二人暮らし。頑張ってるけど、家もあるし、悲壮過ぎないけど頑張ってるのが読みやすい。病院の院長の長男 要に憧れつつ、次男の颯士の医療秘書として、忙しい颯士に振り回されている。颯士は彩曰く、セレブの食事をしているはずなのに、彩の茶色いお弁当が懐かしいといい、落としたお金を貸してもらったお礼に家で食事する事になる。かなり物言いのきつい腕のいい、外科医って事になってる。病院でしかもオペ中心の外科医は言わばオペの医療スタッフと連携プレするチームのキャプテン。阿吽の呼吸で、患者とオペのスケジュールを組む秘書に、腰掛けとか無駄口叩いて、変に時間使うような奴が患者思いの名医とは考えにくい。とは言うものも、お話はテンポよく、絵もきれい。あと、要先生から颯士の事をさらりと聞いたり、彩の節約料理が口に合ったり、他の医師の愛人話が出たりと伏線を感じるので、物腰柔らかな要は本妻から生まれ恵まれたプリンス、颯士は愛人から生まれた、愛情は受けて育ったけど、それなりに複雑な環境だったりするのかな、などという展開を妄想してます。要には憧れるけど、セレブの彼には距離を感じる一方、彩の節約料理を美味しく食べ、真宙と仲良くして家に入り込む颯士とは距離を縮めているので、このまま、颯士一本になっていくのかな。颯士のツンデレが楽しみな作品です。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    壮大なお話です

    かなり複雑設定で、二人とも本来の地位からは格下げのような形で出会うのですが、表向きの地位は違っても、人となりで、二人とも相手の本質が見えてきます。二人とも聡明で、愛情深く、自分たちの正義のためには、自身が犠牲になることも構わず、お互いを心配しながら、尊重しあい、共に戦い、前に進んでいく姿が爽快で、ジーンとします。絵もきれいだし、たくさんの人に読んでもらいたい作品です。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    大作の予感

    ネタバレ レビューを表示する

    まず、絵がとってもきれいです。そして、お話もドキドキ。2重スパイのような感じでしょうか。両親の命を人質に脅され、長男アケナウスの命令で、毒をかけ失明させた張本人でありながら、自分を2度も救ってくれた第37連隊少佐エゼカイルに永遠に許されずとも彼のそばにいて役に立ちたいと願い、僻地の別宅にやってきた主人公。身分不相応な高貴な名前らしいけれど、ここで使われる通称はアケナウスに与えられたローズ。罪を償うべく、乳母を頼って北部の別宅へ来たエゼカイルの屋敷に洗濯係としてやってくる。失明後、乳母のいる僻地の別宅で乳母以外には冷たく接するが、彼を少佐と呼び、過去の栄光を思い出させるようなミレナ女学院での一件から、エゼカイル付きの専属侍女となる。字が読める事、高齢で自分の後の、中心ではなく女主人としてエゼカイルをアケナウスから守ってくれる後継者を望む乳母に見込まれたが、専属侍女としての最初の手紙は、毒をかけた犯人の捜索状況。心を許し始めるエゼカイルと彼を羨望するローズ。けれど、絶対にばれてはいけない彼女の過ち。この辺のかけひきが今後どうなっていくのか、すごく楽しみ。お話のテンポもいいし、大作の予感です。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    みんな素敵すぎる

    見た目ごっつい猛男は、見た目通りダイナミックで角刈りでおっさんみたいな高校生。一方彼の親友砂川は、イケメンで猛男が好きになる女の子はみんな砂川に恋してた。そんな猛男が恋に落ちた大和。大和もきっと砂川狙いだろうと、愛の深い猛男は自分より大和に幸せになってもらうため、砂川とくっつけようとする。でも、本当に大和が好きなのは、べた惚れなのは、猛男。本当に猛男が大好き。そして砂川も猛男が大好き。大和はかわいく、ほわほわ大好きで、砂川はクールに周りを見ながら、今まで誰とも付き合わなかったのは、告白する女の子たちが、親友の猛男の陰口をたたくから。みんな愛が深くて、必要な時は、がっつり手を組むし、キャラクター全員、みんなみんな愛おしい。お話もすごく面白くて、外で読んでて、一人噴き出して、ごまかすことも多々ありました。
    ほんと、猛男、かっこいい。期待を裏切らない大和と砂川への愛。全部すべて愛おしい作品です。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    基本は純粋な恋心

    ネタバレ レビューを表示する

    王命で、無理やり婚約させられた幼いハディウスとエミリア。エミリアは恋に落ちますが、ハディウスはエミリアとは距離を置き、その間、エミリアはハディウスの母から色々いじわるされ、ハディウスもところん冷たい。彼女の支えは、彼女を大切に思う父の後妻である義母、顔にあざのあるかわいい妹、そして、反抗期で無理な野望に燃える弟。王命で貴族と婚約してしまったため、直接エミリアが働く事もゆるされず、王室からの手当てもすぐに止まり、貧しいながらも、幸せな家庭。
    ハディウスが今までエミリアをほったらかしておいたのは、彼なりの事情があるのです。お金と権力にすがりつく大人たちの欲望に婚約直後ハディウスが気づいてしまった時から、ややこしい手をつかいまくり、エミリアの安全を第一に考え行動したせいで、愛するエミリアには誤解されまくり、けれど、エミリアだけでなく、エミリアを支える家族も大好きなハディウスは、学校を卒業するタイミングでいろいろ仕掛けてきます。母親には、強力な権力者が二人ついていますが、ハディウス切れ者ですからね、着々といろんな事を決めて、行動していきます。壮大な計画ですが、基本はハディウスのエミリアへの一途な恋心。ただただ、エミリアが好きなために、ここまでやってくれるのか、いいぞ、がんばれハディウス、という感じです。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    伝えることの大切さ

    ネタバレ レビューを表示する

    賠償金を払えない敗戦国に対して、大魔導士を皇太子妃として嫁に出すことを条件に戦争を終えた2国。元敵国に嫁ぎ、精一杯2国間の関係をよくするためにも、そして目の前の人々をたすけるためにも、心身ともに尽くしてきたシェリア。戦争で魔法に苦しめられた国民にとって、魔導士はありがたい存在とは言えず、さらに夫の皇太子ヘリオスからは命令ばかりで、夫婦らしい会話もなく、10年の苦しい結婚生活で唯一優しく接してくれた第2皇子のグリードの口車に乗せられ、魔力をすべて失い、この世を去ってしまう。ところが、寝室で目を開けるとヘリオスの顔がすぐ近くにあり、なんでも医者の話では、結婚一周年式典の疲れが出て、研究室で倒れた事になっていた。2周目人生を送ることになったシェリア。お金を稼いで、賠償金を一人で返金し、実家へ戻ることを決意。離婚を決意してしまうと、寝室にヘリオスが来ない事、結婚1年目でヘリオスが側室を迎えたことなど、今となっては、どうでもよく、本音をどんどんヘリオスにぶつけていきます。実際は、結婚式でシェリアに一目ぼれし、シェリアを天使だとさえ思っていたヘリウス。彼女を遠ざけていたのは、実は彼女を守りたいがためだったのですが、全くそれでは気づいてもらえない事、そして、離婚を切り出されるまで愛想をつかされていることに気づいたヘリウス。最初は、焦りやシェリアが心配になったりすると、命令口調になり、また、シェリアに怒られる、というのを繰り返すのですが、根本的にシェリアが好きだから、こうなるわけで、怒られて、反省して、シェリアに寄り添いながら、気持ちを伝えていく努力をしていきます。だんだんとシェリアもヘリウスの愛情や彼のやさしさに寄り添っていきます。ヘリウスは最初からシェリアに惚れてますし、シェリアも仲の良い夫婦になりたい、と思っていたので、根本的に両想い。しかし、言い方の違いで、ここまで相手を傷つけ、離れてしまうか、もしくは、相手が自分の話を聞いてくれて、自分も相手の話を聞きたい、そういう関係になれば、どんどん寄り添っていけるものなんだな、というのが見えてきます。あと、表紙の絵は、あまりすきではありませんが、作品中のシェリアはとってもかわいいです。

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています