壁の屋根から覗き見しながら、礼卿を俺の大切な人、と言う麒玉。おめでたい奴だな。今まで自分がした仕打ちを考えれば、軽々しく言えないよ、そんな言葉。
斉バクが看病に来てくれるんだね。目の苦い薬と口直しの甘いお菓子も用意して、麒玉と別れたショックはないか気遣いながら。礼卿はもう、自由で、これから自分のために生きて行くそうです、麒玉。だいたい捨てるのは俺だ、とか言いながら離縁した翌日に壁によじ登るお前は一体何様だ。
斉バクは思いやりのある良い子だけど、宋青と紅蓮が見たい。実家なのに、二人の姿が見れなくてがっかり。
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愛も憎しみも沈黙の中で
182話
第二部 第56話 自由に生きる