だましたキャロルは、ロウィナの名前でコルチゾンもしてたんだ。ロウィナに借金なんかかぶせずに、最初からコルチゾンとして生きてればよかったのに。ロウィナが許しても、キリアンは代償払ってもらう、って、ねちねちキリアンの代償ってなんだろう。普通に怖いな。恩も裏切りも、人から受けたものは、すべて借り。借りを作るのはいやだから、そのまま、返す、って。これで、いいような気もそうでないような気もする。
人生を狂わせた張本人が椅子に縛り付けられていて、キリアンが銃を渡し、自分でやるのが嫌なら、ほかの者に頼んでもいい、って言ってるのに、「キャロルと同じことをして、同じ人間になるのはいやだ」と言ったのは、彼女を許したんじゃなくて、キリアンと同じような生き方はしない、ということなんですよ。だから、キャロルを許したように見えても、許してないし、キリアンをゆるしてくれるかも、なんて淡い期待もここではもってはだめ。
緊張して気を失ったロウィナの代わりにダミアンに会いに行ったキリアン。ロウィナ浮気疑惑も晴れ、ダミアンの寝顔見て、自分の子だと確信した。
どうするロウィナ、キリアン、絶対ダミアンにも執着しちょうよ。
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愛人は逃げる
029話
愛人は逃げる(29)