5.0
正義の在り方
田村由実先生の作品は全揃えで紙で揃えているが、こちらでも、つい読み出してしまった。
ドラマ化、映画化もしている本作品。
とにかく主人公の言葉が、昔風の「ことのは」として
考えさせられる。
行動も勿論だが、口から吐かれる言葉は本当に正しいのか?一人よがりでないのか?確かめた上で、
なお、確かめ尽くして導き出された言葉なのか?
見方が変われば全てが変わる、トリックアートのようなこの世界。
正しさなんて人間が決めた定義に過ぎず、産まれてしまえばこの世の定義に嵌まって生き残っていく。
主人公はミステリーの中に巻き込まれ型だが
本当は巻き込まれにいっている気もする。
自分の事も他人の事も、未だに分からない中で
あがいているのだろうか。
主人公自身が最大のミステリーのような気もする。
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ミステリと言う勿れ