5.0
蔑んでた妻が実は心根の優しい人
『死んだ方がましですわ!』『そんなに言うなら…言葉通りに死んでみろ!』売り言葉に買い言葉そのままに夫が投げて
寄こした短剣で胸を刺し貫いて絶命する妻ナタリーの悲惨な最後から始まる物語。
こんな出だしは初めてだったから引き込まれるように読みました。結構ドキドキして面白い。
若くして非業の死をとげる彼女の人生は伯爵家だった両親が戦争で相次いで亡くなりセントシュバルツのファングレー
公爵家に嫁ぐが、公爵はずっと持病の頭痛に悩まされ主人公は公爵家は姑と侍女たちの敵意の中で陰惨な生活を強い
られ子供を産んでも取り上げられ絶えず疲労で体が動かず成長した子供にまで馬鹿にされ夫に話を聞いてもらおうにも全
く耳もかさず姑たちの讒言を鵜呑みにして(好き勝手に散財する高慢な妻)という間違った認識で暮らしてきた。
妻が自殺した後夫はもう一度公爵家の内部を調査しすべて自分の母親が嫁の私はハズの金品を着服し贅沢をし侍女たちは
宝石を盗んでいたことを突き止め自分が妻の話を聞かなかった罪を悔いる。
妻はもう一度戦争前の伯爵家に転生し今度は両親ともに長生きさせて公爵家で生きたような人生は二度と送らない事を
固く誓って生き直すんですが、前夫の公爵、そこに現第二皇子まで絡んできて一波乱も蓋波乱もあるという展開で
結構どうなるかワクワクして次が楽しみです。
前夫の公爵に再開して最初は怖くてブルブル震えていたが、公爵は本当は根が優しい人だから今度はお互い解り合って
好きになっていくんだろうと思うけど、まだちょっと先のようですね。
頑張って最後まで読み進めたい作品です。
- 2
「死んでみろ」と言われたので死にました。