4.0
なんかすごくよく分かる
本人の努力や苦労は他人には分からないどころか、とんでもない偏見を当然のようにしかも悪意なく押しつけてくる。こういうファンタジーの世界じゃなくても、現実でも普通に経験してるから妙に共感を覚えてしまった。人付き合いが悪いとか、愛想がないとか、その人をそうさせているのは周囲の人間たちなんだよね。とにかく、ヒロインが最初にいた人間関係は最悪。家族までもが無責任に相手を傷つける言動ばかりする。(世の中の家族関係は、良好なものばかりではないという良い例)
どんな形でも、自分が望まなくても、環境を変えることが生きづらさを改善してくれたり、ストレス源から解放されたりして、その後の人生が良いものになることもある。どこにいても、誰といても、ある程度嫌なことはあるもの。報われないと感じたら、自分の生き方や選択を変えてみるのもいいんじゃないかと思える作品。
(他にもいろいろ思い当たる節があって、人間社会について考えさせられました)
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完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる