5.0
重い内容なのに…
話自体は、人間の尊厳とは?と、考えさせられる、とても重い話なのに、なぜかしら不思議な透明感が流れている作品。
海外には、赤ん坊の頃に家族の前から突然失踪し、動物に育てられいた実話も幾つかある。
狼、虎、大型の猿が、人間の子を育てていたと。
そういう実例から生まれたのかな?
映画のグレイストーク、ターザンの伝説に近い世界観。
猟奇的な事件を連続して起こした犯人が、外界と遮断した特殊な環境を作り、犬の中に赤児を放り込んだ、胸くそ悪い話。
頭も心も壊れた人間のなした逆境の中で、トトは育っていた。
犬の世界から人間の世界への移行は、これほど簡単にはいかないだろうと思いつつも、読み続けてしまった。
超問題作。
なのに、妙に魅力あふれた仕上がりになっている。
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トトの世界