エティエンサイドからのお話だった。
自分のほうは過去に囚われ感傷的になって狂わんばかりの日々なのに、再会したシオアナが地に足を着け今を生きてるところを見せつけられて愕然。彼女が背中の傷跡を恥じるのも二人の時間を否定されてるかのようだし、何より自分がいなくとも幸せそうに笑うことができるなんて、と。昔とは別人のようにみすぼらしくも逞しい彼女に大切な思い出まで踏み躙られるようで、幻滅を感じるエティエン...
近ごろのシオアナをいたぶるような態度は彼女の裏切り(とエティエンには映る諸々)に対する意趣返し的なものというのがはっきりした。まあそんなところだろうという気はしてたけど。これ以上こじれないように早く素直になってくれとしか言えないな〜、もうここんとこずっとそれしか感想ないよ。
(あ、シオアナを尾行してるの1回だけじゃないよね?シオアナの服が違うしよく見たらエティエンもネクタイあるのとないのとあるし。もしかしてほぼ日課?)
シオアナの雇い主ラウルさんは良い人そうなので、彼女のこと純粋に好きみたいだけどこれ以上深入りはせず無事でいてほしいな。ストーキングエティエンにも好意バレてるけど柄の悪い貧民街で虫除けにはなってるから今は大目に見てるってとこかしらね。
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奴隷公爵の愛は、優しくて執拗的だった
063話
第 61 話