5.0
まさに、絵の説得力よ。
まるで、文字数の多くない詩を読んでいるときのように
自分の気持ちにほどよい余白を与えてくれる。そしてそこにあたたかな空気がはらんでいて、それにやさしく包まれているような。
そういう意味で、漫画ではあるものの
押しつけがましくないので、
読み手は過去の自分自身の経験などを逡巡しながら
その余白を補ったり、満たしたりする。
そしてその中で、嬉しかったことや甘酸っぱい事などを思い出し
あぁ、自分は幸せだったのだと感じる。
こうやって、自分のだけの幸せの追体験をする。
そのための余白なのだと、いつも感じる。
その時間がなんとも心地よい。
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うるわしの宵の月